もう迷わない!スペイン語の数字|読み方、書き方、アクセントのルールを例文付きで徹底解説
日常生活からビジネスシーンまで、数字はコミュニケーションの基本です。スペイン語を学ぶ上で、数字の正しい数え方、読み方、書き方をマスターすることは非常に重要です。「数が多くて覚えるのが大変そう…」「性の変化やアクセントが複雑…」と感じていませんか?ご安心ください。この記事を読めば、その悩みは一気に解決します。本記事では、スペイン語の数字の基本から、大きな桁の数、さらには序数や分数といった応用表現まで、豊富な例文とともに徹底的に解説します。学習のつまずきやすいポイントも丁寧に説明しているので、初心者の方でも安心して学習を進められます。より本格的に会話力を身につけたい方は、スペイン語教室でプロの指導を受けるのもおすすめです。さあ、一緒にスペイン語の数字をマスターしましょう!
目次
スペイン語の数字を学ぶ上での最重要ポイント3選
詳細に入る前に、特に初心者がつまずきやすい3つの重要ポイントを先に押さえておきましょう。ここを意識するだけで、学習効率が格段にアップします。
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1. 名詞の性による形の変化
スペイン語の最大の特徴の一つが「性の概念」です。数詞も例外ではなく、特に 1 (uno) や 100の位 (cientos) は、後ろに続く名詞の性によって形を変える必要があります。これは常に意識しなければならない重要なルールです。
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2. アクセント記号 (´) の有無
特定の数字には、アクセント記号「´」(ティルデ) が付きます。例えば 16 (dieciséis) や 23 (veintitrés) などです。書き間違いや読み間違いを防ぐため、どの数字にアクセント記号が必要か、正確に覚えましょう。
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3. 不規則な形の数字
ほとんどの数字はルールに沿って作られますが、一部、不規則な形を持つものがあります。特に 500 (quinientos), 700 (setecientos), 900 (novecientos) は要注意です。これらは丸暗記する必要があります。
ステップ1: すべての基本!数字の0~15
まずはここからスタートです。16以上の数字はこれらの組み合わせがベースになるため、完璧に暗記しましょう。
- 0: cero (セロ)
- 1: uno (ウノ)
- 2: dos (ドス)
- 3: tres (トレス)
- 4: cuatro (クアトロ)
- 5: cinco (シンコ)
- 6: seis (セイス)
- 7: siete (シエテ)
- 8: ocho (オーチョ)
- 9: nueve (ヌエベ)
- 10: diez (ディエス)
- 11: once (オンセ)
- 12: doce (ドセ)
- 13: trece (トレセ)
- 14: catorce (カトルセ)
- 15: quince (キンセ)
重要ルール: 名詞の性との一致 (un, uno, una)
早速ですが、最重要ポイントの一つ目です。数字の「1」は、数える対象によって形が変わります。
- un: 後ろに男性名詞が続く場合に使います。
- una: 後ろに女性名詞が続く場合に使います。
- uno: 名詞を伴わず、「1つ」と単独で言う場合に使います。

性の違いで形が変わる! un libro (男性名詞) と una manzana (女性名詞)
【例文】
Tengo un libro. (テンゴ ウン リブロ) – 私は本を1冊持っています。
Tengo una pluma. (テンゴ ウナ プルーマ) – 私はペンを1本持っています。
– ¿Cuántos quieres? (クアントス キエレス?) – いくつ欲しいですか?
– Quiero uno, por favor. (キエロ ウノ, ポル ファボール) – 1つください。
このルールは、21, 31, 41… のように、一の位が「1」になるすべての数字に適用されるので、しっかり覚えてください。
ステップ2: 規則性を掴む!数字の16~99
16~29の数字:スペルと発音に要注意
16から29までは、少し特別なルールで構成されます。基本は「十の位 + y (~と) + 一の位」ですが、一体化してスペルが変化します。
- 16: dieciséis (diez y seis) (ディエシセイス) ← アクセント注意!
- 17: diecisiete (diez y siete) (ディエシシエテ)
- 18: dieciocho (diez y ocho) (ディエシオチョ)
- 19: diecinueve (diez y nueve) (ディエシヌエベ)
- 20: veinte (ベインテ)
- 21: veintiuno (veinte y uno) (ベインティウノ)
- 22: veintidós (veinte y dos) (ベインティドス) ← アクセント注意!
- 23: veintitrés (veinte y tres) (ベインティトゥレス) ← アクセント注意!
- 24: veinticuatro (veinte y cuatro) (ベインティクアトロ)
- 25: veinticinco (veinte y cinco) (ベインティシンコ)
- 26: veintiséis (veinte y seis) (ベインティセイス) ← アクセント注意!
- 27: veintisiete (veinte y siete) (ベインティシエテ)
- 28: veintiocho (veinte y ocho) (ベインティオーチョ)
- 29: veintinueve (veinte y nueve) (ベインティヌエベ)
💡 アクセント記号が付く数字
スペイン語のアクセントルールにより、以下の数字にはアクセント記号「´」が必須です。書き忘れないように注意しましょう。
dieciséis (16), veintiún (21の男性名詞前), veintidós (22), veintitrés (23), veintiséis (26)
30~99の数字:シンプルな足し算
30以降はとてもシンプルです。「十の位の数 y 一の位の数」という公式に当てはめるだけです。16-29のように合体せず、3つの単語で表記します。
- 30: treinta (トレインタ)
- 31: treinta y uno (トレインタ イ ウノ)
- 40: cuarenta (クアレンタ)
- 42: cuarenta y dos (クアレンタ イ ドス)
- 50: cincuenta (シンクエンタ)
- 60: sesenta (セセンタ)
- 70: setenta (セテンタ)
- 80: ochenta (オチェンタ)
- 90: noventa (ノベンタ)
- 99: noventa y nueve (ノベンタ イ ヌエベ)
⚠️要注意!: 60 (sesenta) と 70 (setenta) は非常に似ていて間違いやすいです。`seis` (6) が入っているのが `sesenta`、`siete` (7) が入っているのが `setenta`と関連付けて覚えましょう!
✅理解度チェック!
次の数字をスペイン語で書いてみましょう。(答えはすぐ下にあります)
- 58
- 73
- 26
答えを見る
- cincuenta y ocho
- setenta y tres
- veintiséis (アクセント記号を忘れずに!)
ステップ3: 大きな数に挑戦!100~999
100の位は、ciento (シエント) が基本になります。ただし、ここでもいくつかの重要なルールと例外が登場します。
cien vs ciento / 名詞の性による変化
- cien (シエン): ちょうど100の時に使います。または、1000 (mil) や 1,000,000 (millón) の前で使います。(例: cien mil)
- ciento (シエント): 101~199 の数字を言う時に使います。
- 200以上は、`数字 + cientos` となり、後ろの名詞が女性名詞なら `cientas` となります。
- 100: cien
- 101: ciento uno
- 155: ciento cincuenta y cinco
- 200: doscientos / doscientas (ドスシエントス / ドスシエンタス)
- 300: trescientos / trescientas (トレスシエントス / トレスシエンタス)
- 400: cuatrocientos / cuatrocientas (クアトロシエントス / クアトロシエンタス)
要注意!不規則形の500, 700, 900
百の位で最も注意すべきは、この3つの不規則形です。これらはルールから外れるため、そのまま覚えるしかありません。
- 500: quinientos / quinientas (キニエントス / キニエンタス)
cinco cientos ではない! - 700: setecientos / setecientas (セテシエントス / セテシエンタス)
siete cientos ではない! - 900: novecientos / novecientas (ノベシエントス / ノベシエンタス)
nueve cientos ではない!
【例文】
Hay doscientos libros (男性名詞). (アイ ドスシエントス リブロス) – 200冊の本があります。
Hay doscientas mesas (女性名詞). (アイ ドスシエンタス メサス) – 200台のテーブルがあります。
Este coche cuesta quinientos euros. (エステ コチェ クエスタ キニエントス エウロス) – この車は500ユーロです。
ステップ4: さらに大きな単位へ!1,000以上の数字
千以上の大きな数も、ルールさえ覚えれば怖くありません。ポイントは「3桁区切り」で考えることです。

大きな数字は市場や買い物など、日常のあらゆる場面で使われます。
1,000 (mil) のルール
- un は付けない: 1,000は un mil ではなく、単に mil (ミル) と言います。
- 複数形にならない: 2,000 (dos mil), 3,000 (tres mil) のように、milは複数形にならず、常に mil のままです。
- 1,000: mil
- 1,001: mil uno
- 1,985: mil novecientos ochenta y cinco
- 2,000: dos mil
- 10,000: diez mil
- 100,000: cien mil
1,000,000 (millón) のルール
ミリオンの単位になると、少しルールが変わります。
- un を付ける: 1,000,000は un millón (ウン ミジョン) と言います。
- 複数形になる: 2,000,000は dos millones (ドス ミジョネス) のように複数形になります。
- de が必要: millón/millones の後ろに名詞が続く場合は、前置詞 de が必要です。
- 1,000,000: un millón
- 2,000,000: dos millones
- 5,678,901: cinco millones seiscientos setenta y ocho mil novecientos uno
【例文】
La población de esta ciudad es de un millón de habitantes. (ラ ポブラシオン デ エスタ シウダ エス デ ウン ミジョン デ アビタンテス) – この街の人口は100万人です。
El proyecto costó tres millones de euros. (エル プロジェクト コスト トレス ミジョネス デ エウロス) – そのプロジェクトには300万ユーロかかりました。
✅理解度チェック!
次の数字をスペイン語で書いてみましょう。
- 753
- 2025
- 3,000,000人 (personas)
答えを見る
- setecientos cincuenta y tres
- dos mil veinticinco
- tres millones de personas
ステップ5: 応用編!様々な数字の表現
基数をマスターしたら、次はさらに表現の幅を広げていきましょう。
序数 (~番目) の言い方
順序を表す序数は非常によく使われます。まずは10番目まで覚えましょう。

Primero, Segundo, Tercero… 序数は順番を表すのに欠かせません。
- 1番目: primero / primera (プリメロ / プリメラ)
- 2番目: segundo / segunda (セグンド / セグンダ)
- 3番目: tercero / tercera (テルセロ / テルセラ)
- 4番目: cuarto / cuarta (クアルト / クアルタ)
- 5番目: quinto / quinta (キント / キンタ)
- 6番目: sexto / sexta (セクスト / セクスタ)
- 7番目: séptimo / séptima (セプティモ / セプティマ)
- 8番目: octavo / octava (オクタボ / オクタバ)
- 9番目: noveno / novena (ノベノ / ノベナ)
- 10番目: décimo / décima (デシモ / デシマ)
💡 短縮形に注意!
primero と tercero は、男性単数名詞の前では最後の -o が取れて primer, tercer となります。
例: el primer piso (1階), el tercer coche (3番目の車)
分数・小数・マイナス
- 分数: 分子 (基数) → 分母 (序数) の順で読みます。
- 1/2: un medio (ウン メディオ)
- 1/3: un tercio (ウン テルシオ)
- 3/4: tres cuartos (トレス クアルトス) *分子が2以上なら分母も複数形
- 小数: 小数点は coma (コマ) を使います。
- 2,5: dos coma cinco (ドス コマ シンコ)
- 3,14: tres coma catorce (トレス コマ カトルセ)
- マイナス: 数字の前に menos (メノス) を付けます。
- -5℃: menos cinco grados (メノス シンコ グラドス)
実践会話!数字を使ったフレーズ集
覚えた数字を実際の会話で使ってみましょう!様々なシチュエーションの例文を集めました。
年齢の聞き方・答え方
A: ¿Cuántos años tienes? (クアントス アニョス ティエネス?) – 何歳ですか?
B: Tengo veinticinco años. (テンゴ ベインティシンコ アニョス) – 25歳です。
時間の聞き方・答え方
A: ¿Qué hora es? (ケ オラ エス?) – 今、何時ですか?
B: Son las nueve y diez. (ソン ラス ヌエベ イ ディエス) – 9時10分です。
日付の言い方
A: ¿Cuál es la fecha de hoy? (クアル エス ラ フェチャ デ オイ?) – 今日の日付は何ですか?
B: Hoy es catorce de julio. (オイ エス カトルセ デ フリオ) – 今日は7月14日です。
電話番号の伝え方
A: ¿Cuál es tu número de teléfono? (クアル エス トゥ ヌメロ デ テレフォノ?) – あなたの電話番号は何ですか?
B: Es el seis tres cuatro, cinco cinco, ocho dos nueve uno. (エス エル セイス トレス クアトロ, シンコ シンコ, オチョ ドス ヌエベ ウノ) – 634-55-8291です。(※区切り方は自由です)
値段の聞き方・言い方
A: ¿Cuánto cuesta? (クアント クエスタ?) – いくらですか?
B: Cuesta setenta y cinco con cincuenta. (クエスタ セテンタ イ シンコ コン シンクエンタ) – 75.50 (ユーロなど) です。
まとめ:自信を持って数字を使おう!
スペイン語の数字は、一見すると複雑に感じるかもしれませんが、基本的なルールといくつかの例外を覚えれば、着実にマスターすることができます。この記事で学んだポイントを振り返ってみましょう。
- 基本の0-15は暗記する。
- 16-29は合体する際のスペルとアクセントに注意。
- 30-99は「十の位 + y + 一の位」のシンプルなルール。
- 100の位は cien/ciento の使い分け、性の変化、不規則形 (500, 700, 900) が鍵。
- 1,000 (mil) は un を付けず、複数形にもならない。
- 1,000,000 (millón) は名詞扱い。un が付き、複数形になり、de を伴う。
- 序数、分数、小数なども日常会話で頻出するので、合わせて覚える。
たくさんの数字を一度に覚えるのは大変です。まずは身の回りのもの(日付、時間、値段など)をスペイン語で言ってみる練習から始めてみてください。繰り返し実践することで、数字は自然とあなたのものになります。この記事が、あなたのスペイン語学習の助けとなれば幸いです。