「前置詞”a”の基本用法」についてスペイン語で説明しています。導入部分では、ユリカが留守中に届いた荷物を受け取るために郵便局へ向かうシーンを描いています。その会話を通じて、「a」の使用例が示されています。
留守中に荷物が届き、ユリカは受け取りに郵便局へ向かいます。早速二人の会話を覗いてみましょう。
スペイン語の前置詞’a’の基本用法をマスターしよう!
どこに行く?
María: ¿A dónde vas, Yurika? ¿Vas a salir con una carretilla de carga?
ユリカ、どこに行くの?台車を持って出かけるの?
Yurika: Voy a la oficina de correos para recoger un paquete.
郵便局に荷物を受け取りにいくのよ。
María: Ah sí, te ha llegado algo mientras no estábamos aquí.
ああ、そうだ。留守中に、あなた宛ての荷物が届いたのよね。
Yurika: Es un paquete gigante que me ha mandado mi madre.
私の母が送った、大きな荷物なのよ。
María: Vamos juntas en mi coche. Te esperaré a la puerta de correos.
私の車で一緒に行きましょうよ。私は郵便局の入り口で待っているわ。
Yurika: Gracias, me será de gran ayuda. De aquí al puesto de correos se tarda media hora caminando.
ありがとう、すごく助かるわ。ここから郵便局まで、歩いて30分かかるもの。
María: Entonces vamos. No olvides llevar tu DNI para recogerlo.
じゃあ行きましょう。荷物を受け取るために、身分証明証を忘れないでね。
Yurika: Gracias. Algún día quiero regalarte algo a tí para darte las gracias.
ありがとう。いつかあなたに感謝をこめて、素敵なプレゼントをあげたいわ。
ワンポイント
前置詞”a”の使い方
方向
~へ
行き先が具体的に決まっている時、移動先を表します。「~のあたりに行く」など、漠然とした行き先を表す時は「por」を使います。
María: Este fin de semana voy a la biblioteca.
今週末は図書館に行くわ。
Yurika: En esa zona hay muchos sitios para comer. Podrás pasar allí todo el día.
あの辺りは食事をする場所がたくさんあるわね。一日中過ごせるわよ。
地点
~で
英語の「at」にあたる使い方。ある一点で起こる動作・状態を表す時に使います。より広がった空間の時は「alrededor de(~の近辺で、~の周辺で)」と言います。
María: Se me cayó el pañuelo a la salida del aparcamiento.
駐車場の出口で、ハンカチを落としてしまったわ。
Yurika: ¿Has buscado por los alrededores? El viento lo habrá llevado a algún sitio.
その辺を探してみた?どこかに風で飛んで行ってしまったかもね。
到達点
~まで
「de…a~」で「…から~まで」となります。前置詞「a」は全て、定冠詞「el」と並ぶ時は「al(a+el)」となるので要注意。
María: ¿Cuántas horas de avión se tarda de Japón a España?
日本からスペインまで、飛行機で何時間かかるの?
Yurika: Se tarda más o menos 20 horas.
だいたい20時間くらいよ。
間接目的語
~に
「あなたに贈り物をする」は、「Yo te regalo algo.」とも言えます。「Yo regalo algo a tí.」と言うと、より「“あなたに”贈りたい」気持ちを強調できます。
María: ¡Has comprado una botella de vino tan caro! ¿Te ha pasado algo bueno?
こんなにいいワインを買ってきたのね!何かいいことがあったの?
Yurika: Te la he comprado a tí para agradecerte la ayuda.
これはあなたに買ったのよ。私を助けてくれた感謝を表すためにね。
つ・ぶ・や・き
スペイン語の辞書でも、最初に現れるのは「a」。簡単そうな外見とは裏腹に、なかなか奥が深い前置詞です。
日本語の助詞「てにをは…」の替わりにもなるのが“前置詞”。学ぶほどに、スペイン人の「感じ方」も見えてきて、新鮮です。
この記事を通じて、スペイン語の前置詞’a’の基本的な使い方を学びました。’a’は方向、地点、到達点、間接目的語を示すために使用されます。これらの知識を活用することで、スペイン語のコミュニケーションがよりスムーズになります。続けて学習を進めて、スペイン語の表現力をさらに豊かにしましょう。