シーンに合わせて適切に謝る!スペイン語で「ごめんなさい」を言う方法

  1. スペイン語挨拶・あいさつ

誰にでもミスはあること。何か失敗をしてしまった時、予定をキャンセルしなければいけない時、相手にきちんと謝ることは大事ですよね。

親しい人に対する気軽な「ごめん」から、ビジネスでの丁寧なお詫びまで、さまざまなシーンの謝り方を覚えておきましょう。

シーンに合わせて適切に謝る!スペイン語で「ごめんなさい」を言う方法

遅くなってごめんなさい!

Martín:¡Hola, Laura! Perdona por el retraso. ¿Has esperado mucho?

やぁ、ラウラ! 遅くなってごめん。だいぶ待った?

Laura:No, no te preocupes.

ううん、気にしないで。

Martín:Es que estaba en la fiesta de cumpleaños de mi tía.

今日は叔母の誕生会があって…。

Laura:¡Ah! Siento haberte sacado de la fiesta.

そうなのね、そんなお祝いの時に呼び出して申し訳なかったわね。

Martín:¡No pasa nada! A mi tía la veo todas las semanas.

いやいや、いいんだよ。叔母には毎週会っているから。

Y la exposición a la que vamos es muy interesante, ¿no? Tengo muchas ganas de verla.

それに、今から行く展示会、おもしろいんだってね。すごく楽しみだよ。

Laura:Sí, está en el Reina Sofía y pensé que te encantaría.Y como hoy es el último día de la exposición, quería que la vieras.

そう、ソフィア美術館で開かれている展示会。きっとあなたも気に入ると思うわ。今日が最終日だから、どうしても見てほしかったの。

Tendría que haberte avisado antes; lo siento.

もっと早く声をかければ良かったのだけど、ごめんなさい。

Martín:¡¿Qué dices?! Gracias por haberme invitado. Venga, vamos rápido al museo.

とんでもない!誘ってくれてありがとう。さぁ、早速美術館に向かおうか。

スペインのピンクの背景に眼鏡とベレー帽をかぶった若い女性が祈っている。

Perdona por el retraso.  = 遅れてごめんね

perdona は「pedonar」(許す)の命令形。親しい相手に対しては「perdona」、目上の人や見知らぬ人に対しては「perdone」と言います。

retraso は「遅れ」を意味する名詞。同じ意味を表すフレーズとして「Perdona por llegar tarde.」という言い方もできます。

no te preocupes.  = 気にしないで

preocuparse」(心配する、気遣う)の否定命令形で、「気にしないで大丈夫ですよ」という表現になります。目上の人が相手なら「no se preocupe」。

  • Siento 〜 = (〜について)ごめんなさい、すみません

siento に続く文は、自分が主語なら不定詞に、自分以外を主語に置くなら「que+接続法」になります。

場合によっては、「残念に思います」「気の毒ですね」という意味になることも。

¡No pasa nada! = なんでもないよ

直訳すると「何も起こらない」ですが、つまりは、「なんでもないことだよ」「大丈夫だよ」「気にしないで」ということ。

lo siento = ごめんなさい、すみません

前述の「siento〜」は、siento の後に説明文が続きますが、この「lo siento」は、siento の前に「lo」をつけて、すでに話題に出た内容を指します。

会話の流れでお互いがわかっていることに対して「そのことについて申し訳なく思う」と言う時に、こう言います。

¡¿Qué dices?!  = とんでもない!

「何を言っているの!?」。これは、相手を責めているのではなく、「そんなこと言わなくていいよ」「そんなことないよ」というニュアンスで使われます。

関連単語

  • disculpa = 謝罪
  • perdonar = 許す
  • reflexionar = 反省する
  • arrepentirse = 後悔する
  • excusa = 言い訳

スペインの地図を持って指差している年配の夫婦。

シーン別、知っておきたい「謝罪フレーズ」

  • 道を尋ねる時、店員に声をかける時

Disculpe.

  • 聞き取れなかった言葉を繰り返してもらうように頼む時

¿Perdón?

Perdón, no le he entendido.

※丁寧に聞き返す場合

  • メールの返信が遅れてしまった時

Perdona por tardar tanto en constestar.

※目上の人に対しては、Perdone

  • 誰かにぶつかってしまった時、前を横切る時

Perdone.

  • 誰かの仕事場に入る時、誰かの間をすり抜ける時

Con permiso.

※「失礼します」「ちょっと失礼」という意味

  • 予定をキャンセルする時、何か失敗してしまった時

Lo siento.

Lo siento muchísimo.

※「本当に〜」と強調したい場合

  • 迷惑をかけてしまった時

Perdóname.

※直訳すると「私を許してください」

  • ビジネスシーンでお詫びをする時

Lo siento mucho.

Lo lamento. 

  • 反省していることを丁寧に伝えたい時

Le pido disculpas por 〜

※「〜について、謝罪申し上げます」

冒頭の会話では例えとして謝罪フレーズを多用しました。

状況にもよりますが、実際スペイン人たちはそれほど頻繁に謝るわけではありません。

実はスペインでは「反省」という単語を日常で口にする人はほとんどおらず、代わりに「後悔」という言葉が使われています。

考え方の微妙な違いはあるのですが、マナーとして人として、相手を気遣う心得があるという意味では同じです。普段から、とっさのひとことが自然に言えるようになりたいものですね。

ケンカの仲直りに役立つスペイン語フレーズ

どんなに親しくても、ケンカをしてしまうことはありますよね。そして、ケンカの後で自分の言動を反省することもあるでしょう。

今回のテーマは「仲直り」。相手を傷つけてしまったり言いすぎてしまった時に謝るためのスペイン語フレーズを学んでいきましょう。

〜電話にて〜

Sara:¿Estás bien?

元気?

José :Sí, ¿qué pasa?

ああ。どうしたの?

Sara:Quería pedirte perdón por lo de ayer. Si te molesté, lo siento mucho.

昨日のことを謝りたくて。もしも気にしていたらごめんなさい。

José:¿Qué pasó ayer?

何のことだっけ?

Sara:Cuando te dije que eras tonto y que eras lo peor. ¡Eh! ¿No te acuerdas?

あなたをバカだとか最低だとか言ったこと。え?覚えていないの?

José:¡Ah! ¿Eso? No te preocupes. Se me había olvidado.

ああ、あのことか。全然気にしていないよ。すっかり忘れていたくらい。

Sara:¡Qué! Yo pensaba que me había pasado y estaba arrepentida. Anoche no pude dormir pensando en eso.

サラ:そんな!私は言い過ぎたと思って反省したのよ。気になって昨日は眠れなかったんだから!

José:¡Qué dices! ¡Ja, ja, ja! No te preocupes, tranquila.

そうなんだ、ははは。気にするなって。落ち着きなよ。

Sara:¡Oye, que te estoy hablando en serio! ¿A qué viene ese tono trivial?

こっちは真剣に話しているのに、何よ、その軽い言い方。

José:¿Otra vez estás enfadada?

また怒ってるの?

Sara:¡Ch’! Es porque tú dices ese tipo de cosas. ¡Eres lo peor, de verdad! ¡Idiota!

もぉー、あなたのそういうところが嫌い。本当に最低!バカ!

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ここに注目!

この会話では結局仲直りができていませんが……、注目していただきたいのは、サラさんが一度謝って反省の言葉を伝えているポイントです。

 Si te molesté, lo siento mucho.

もしあなたを嫌な思いにさせていたら、ごめんなさい。

molestar は「邪魔をする・不快にする・迷惑をかける」という意味の動詞です。

ここでは「私があなたを不快にした」と言っているので主語は私。動詞は一人称の点過去形に変化させています。

lo siento mucho は、「本当にごめんなさい」という謝罪のフレーズです。

仲直りに役立つスペイン語

仲直りの前に、まずはケンカに関する表現も確認しておきましょう。

Él y ella discuten mucho.

彼と彼女はいつもケンカをしている。

Ella está enfadada.

彼女は怒っている。

Ella le dijo llorando: “¡Esto no te lo perdono!”

「絶対に許さない!」と彼女は泣きながら言った。

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仲直りしたい時に使えるスペイン語フレーズ

Dejemos de discutir.

もうケンカはやめましょう

Lo siento mucho.

とても反省しています

Perdóname, por favor.

許してください

No quiero discutir más contigo.

これ以上あなたと言い争いたくない

Hagamos las paces.

もう一度やり直したい

Hablemos tranquilamente.

ゆっくり話し合おう

おわりに

人間関係を築いていくためには、相手を思いやるひとことが大事ですね。ギクシャクしてしまったら、素直に気持ちを伝えて仲直りを。

大切な関係を失わないように、スペイン語でも反省の言葉や和解のフレーズを覚えておきましょう。

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