「たぶん行くよ」と言われたら、きっと来るだろう思うのか、おそらく来ないだろうと感じるのか。受け取り方はその時々で違いますよね。
こうした「たぶん」の確率をわかりやすくする単語があります。<推測や可能性の程度>を伝える表現を学んでみましょう。
スペイン語で「たぶん」を使いこなす!推測や可能性を表す単語とフレーズ
もしかすると怒っているのかも!?
Diálogo(会話)
Daniela: Estoy preocupada; Jaime no contesta mis mensajes.
ハイメにメッセージを送っても返事がこないのよね。
Alex: Igual está ocupado.
忙しいんじゃないのかな。
Daniela:Tal vez está enfadado conmigo.
もしかすると私のことを怒っているのかもしれない…。
Alex:¿Qué ha pasado?
何かあったの?
Daniela:Me prestó un libro que era importante para él y se lo perdí.
彼が大切にしていた本を私に貸してくれたんだけど、それを失くしてしまって。
Emi:Ah, ¿sí? No creo que Jaime sea el tipo de persona que deja de hablarte por un libro. ¿Dónde lo has perdido?
そうなんだ。でもたぶんハイメは、本が原因で友達と口をきかなくなるようなタイプじゃないと思うよ。それで、その本はどこで失くしたの?
Daniela:En mi casa. Pero por más que lo busco, no lo encuentro.
家でよ。どこを探してもないの。
Alex:¿No te lo has dejado en la oficina o en algún otro sitio?
会社かどこかに置いてきたってことはない?
Daniela:No creo. En la oficina no leo… ¡Espera! Me lo llevé para leer en el metro y lo saqué en mi despacho para enseñárselo a una compañera. Quizás esté en mi mesa.
いや、会社では読んでいな…。あっ! 待って。そういえば電車の中で読もうと持っていって、それから会社の同僚に見せたくて事務所で出したんだった。そうだ、会社にあるかも!
Alex:Seguro que está allí. Por cierto, ¿cuántos días hace que no hablas con Jaime? Es posible que tenga algún problema.
きっとあるよ。ところで、ハイメとは何日くらい連絡がとれていないだい?もしかすると、何か問題があるのかもしれない。
Daniela:Le he enviado el correo esta mañana.
メールを送ったのは今朝なんだけど。
Alex:¡¿Esta mañana?! ¡Entonces solo han pasado unas horas! Espera un poco más.
えぇ、今朝!? じゃあ、まだ数時間しか経っていないってこと? だったらもう少し待とうよ。

会話のポイント
- Igual
比較を表す形容詞として使われることが多いのですが、推測を表現する副詞にもなります。この場合、文頭に付け加えて「〜だろう」という意味になります。
- Tal vez, Quizás
一般的によく使われる推測の単語です。quizás は、最後の-sをとって「quizá」でも可。意味は変わらないので、言いやすいほうを用いてみてください。
- No creo que 〜
「私はそう思わない」という否定形。続く文の動詞は接続法を使わなければいけません。
- Seguro que 〜
確信の度合いが高い時、「きっと」「確実に〜である」という意味でこう言います。
- Es posible que 〜
「posible」は可能性を表現する単語の代表格。接続法を伴います。文法については、難しければまずは気にせず、このフレーズだけ覚えてしまいましょう。

ステップアップ
<確率別>推測・可能性を表す単語&フレーズ
【100% 絶対(必ず)】
seguro que / es evidente que / es obvio que
Seguro que mañana llueve.
明日は必ず雨が降る
【75% おそらく】
seguramente / probablemente / creo que
Seguramente la carretera esté vacía.
たぶん道路はすいているだろう
【50% たぶん】
quizás / a lo mejor / tal vez / lo mismo / igual
A lo mejor no voy a la oficina.
たぶん会社を休むと思う
【30% もしかすると】
puede que / posiblemente
Puede que suspenda el examen.
もしかすると試験に落ちるかもしれない
【10% ひょっとしたら】
es improbable que / es poco probable que
Es improbable que me toque la lotería.
宝くじは当たらないだろう
【0% 決してない】
es imposible que / es impensable que
Es impensable que ella pida perdón.
彼女は絶対に謝りはしない
推測を表すフレーズはいくつもあります。文の作り方によって、微妙なニュアンスを加えることもできます。
さまざまな方法があるのですが、まずは、どんな単語がどの程度の可能性を指すのかを知っておきましょう。
コミュニケーションの行き違いを避けるためにも、 ぜひ知っておきたいところです。
最後に、例文をもう1つ。
Si estudias un poco cada día, es posible que algún día hables como un nativo.
毎日少しずつ勉強すれば、ネイティブ級に話せるようになるのも夢ではないでしょう。
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「たぶん」スペイン語の推測・文法編
スペイン語で推測や可能性を表すには、さまざまな方法があります。文書に付け加えるだけで「〜だろう」「〜だと思う」という意味になる単語については、前回の単語編でご紹介しました。
今回は、動詞の活用による推測表現を学んでみましょう。
何があったの!?
Diálogo(会話)
夕方のスペイン語クラス。いつも必ず出席しているロサさんの姿が今日は見えません。
John:¡Qué raro que no venga Rosa! ¿Verdad?
ロサが授業に来ないなんて、珍しいね。
Emi:¿Le habrá pasado algo?
何かあったのかしら?
Elisa:Pero entonces nos avisaría.
だったら連絡してくると思うんだけど。
Emi:Estará enferma.
具合が悪いのかもしれない。
John: Quizás solo haya salido con sus amigos.
友達と遊びに出かけただけかもよ。
Emi:¿No habrá tenido un accidente?
事故にあったってことはないよね?
Elisa:No creo. Seguro que está bien.
いや、きっと大丈夫だよ。
Emi:Ah, tenía un mensaje de Rosa. Dice que ayer fue a esquiar y se cayó. Hoy no se puede mover, así que no viene a clase de español.
あっ、ロサからメッセージが届いてた!「昨日スキーに行ったら転びまくって。動けないからスペイン語のクラスは休みます」だって!

ここに注目!
Estará enferma.
具合が悪いのかも。
この会話では、今、ロサさんがどうしているのかという現在の状態をクラスメートたちが想像しています。
未来について語っているわけでないのですが、動詞が未来形になっていることがわかりますか?
estará は、estar の未来形です。このように、未来形を使うことで、「〜だろう」「〜なのでは」という推量を表すことができます。
「可能・推測」を表す文章
未来形で予測表現
Miguel está de mal humor porque estará cansado.
ミゲルがイライラしているのは、疲れているからだろう。
Últimamente Ana no viene al gimnasio. Tendrá mucho trabajo.
最近アナはジムに来ない。たぶん仕事が忙しいのだろう
質問の答えとしても使えます。
A:¿Cuántos bombones hay en cada caja?
チョコレートは箱にいくつ入っていますか?
B:Habrá unos diez bombones.
10個くらい入っているでしょう。

接続法で可能性の低めの予測表現
a) Quizás ha salido con unos amigos.
b) Quizás haya salido con unos amigos.
上の2つはいずれも、「彼女は友達と出かけたのだろう」という推量の文です。ですが、a)は現在形、b)は接続法になっています。
a)は、友達と出かけるという話を聞いたことがあるなど、ある程度確率が高い場合、
b)は、根拠はないけれどそうなのではないかと思うという、確率が低めの場合。
動詞の活用によって、確率の程度を読み取ることができます。
María tiene mala cara.Quizás esté enferma.
マリアは顔色が悪い。たぶん病気なのだろう。
El restaurante está cerrado. Quizás no abra los domingos.
レストランは閉まっています。おそらく日曜日は休業しているのでしょう。
まとめ
いかがでしたか?このように動詞の変化によって推量を表すことができます。
スペイン語は動詞の活用形が多くて難しいですよね。未来形や接続法は特に、使いこなすまで時間がかかることでしょう。
上達までは道のりが長く感じるかもしれませんが、諦めないで!まずは、こうした表現があることだけでも知って、
ヒアリングの際に会話の意味を理解できるようにしてください。
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