「~しなければならない」という意味を持つ deber。同じような意味の言い回しに「tener que」や「hay que」がありますが、これらとは少しニュアンスが違います。
さて今回は deber を使ったスペイン語の表現に着目していきましょう。
deberを使ったスペイン語表現
目次
会話
Diana:Esta semana Alex nos ha puesto muchísimos deberes.
アレックス先生、今週ものすごく宿題を出してきたよね。
Julia:¡Es que…! ¡Son demasiados! Últimamente no puedo ni salir.
もう~、多すぎだよ。最近全然出かけられないもの。
Diana:Pero como el mes que viene hay un examen, debemos hacerlos.
でも来月にはテストがあるから、さぼれないしね。
Julia:Sí, debemos estudiar porque no podemos suspender el próximo examen.
うん、今度のテストは落ちるわけにはいかないから、勉強はしておかないと。
Diana:Hay que tener paciencia hasta que pase el examen.
テストが終わるまでの辛抱だね。
Julia:Cuando termine el examen, vamos a celebrarlo con una buena comida, ¿vale?
終わったら何かご馳走を食べに行こうよ。
Diana:Sí. Bueno, tengo que irme.
そうだね。さてと、そろそろ帰らないと。
ここに注目!
「~しなければならない」と言いたい時、個人的にやらなくてはいけない事がある場合には「tener que」、一般的な義務や事柄には「hay que」を使って表現します。
一方、deber は道徳的・道義的な観点で「~すべきだ」「〜したほうがいいだろう」というニュアンスを表しています。
“deber” の基本的な意味と使い方
“deber” は、道徳的・道義的な観点から「~すべきだ」「~したほうがいいだろう」というニュアンスを表す動詞です。以下に具体的な例文をご紹介します。
- Los conductores deben obedecer las normas de tráfico. (運転者は交通ルールに従うべきである。)
このように、”deber” を使って道徳的な義務や事柄を表現することができます。
“deber” の否定形と禁止事項の表現
“deber” の否定形では、禁止事項を表現することができます。以下の例文をご覧ください。
- Si tienes fiebre, no debes salir. (熱がある場合は外出しないほうが良いです。)
このように、”deber” の否定形を使って、「~してはいけない」という意味を表現することができます。
deberを使ったスペインの表現
~しなければならない・~すべきである
※道徳的・道義的に「~すべきである」という事柄に対して deber を使います。
Los conductores deben obedecer las normas de tráfico.
運転者は交通ルールに従うべきである。
~してはいけない・~すべきではない
※否定形では、禁止事を表します。
Si tienes fiebre, no debes salir.
熱があるなら外出しないほうがいい。
~に違いない・~であるはずだ
※「deber + de +不定詞」で「~のはずだ」という表現になります。
Laura debe de estar trabajando.
ラウラさんは今仕事をしているはずだ。
借りがある
※「借金がある」「負債がある」という意味でも deber が使われます。
Les debe cincuenta euros a sus padres.
彼は両親に50ユーロの借金がある。
おわりに
”deber” は道徳的・道義的な義務や推測、禁止事項を表現する際に活用されます。以下にまとめをご紹介します。
- “deber” は「~すべきだ」「~したほうがいいだろう」という意味を持つ。
- 否定形では禁止事項を表現することができる。
- 推測や確信を表現する際にも “deber” を使用できる。
- “deber” は借りがある意味でも使われる。
deber は新聞やニュースでもよく使われます。しっかり覚えておきましょう。
ちなみに、deber の複数形である deberes は「宿題」という意味。スペイン語をマスターするために deberes は大事ですね。