seguirを辞書で調べると、「続く」「従う」「後を追う」といくつも意味が出てきて、どれを選べばよいのか迷いませんか。さらにsigo、sigues、seguimosと形が変わるため、会話の中では意味を考える前に止まってしまうこともあります。
整理する手がかりは、seguirの直後に何が置かれているかです。動作なら現在分詞、人ならaを伴う目的語、状態なら形容詞というように見分けると、ばらばらに見えた用法がつながります。スペイン語教室で会話を練習している方も、独学で読み進めている方も、まずは自分が使いたい場面を一つ選んでください。
- seguir+現在分詞:以前からの動作や状況が、引き続き起きている。
- seguir+形容詞・場所の表現:状態や所在が、今も変わらない。
- seguir sin+不定詞:していない、できていない状態が続く。
- seguir+名詞/seguir a+人:指示に従う、対象を追う、人についていく。
- siguiendoとsiguienteは別:前者は現在分詞、後者は「次の」を表す形容詞。
1. seguirの意味は「後ろに来る形」で見分ける
日常の近況を話したい方は第2章、仕事で使いたい方は第3章、旅行会話を練習したい方は第7章へ進めます。発音と活用を確かめたい場合は、第5章と第8章を行き来してください。例文はすべて学習用で、登場する役割や会話は実在する人の体験談ではありません。
- ✔訳語より先に、動作・状態・対象のどれを表すか確認する。
- ✔「今している」と「前から続いている」は、話し手の関心が違う。
1-1. 中心のイメージは「流れを追い、その先へ進む」
seguirは、前からある流れを追うと考えると整理しやすい動詞です。人の後ろを進めば「ついていく」、手順をたどれば「従う」、始まっている活動を保てば「続ける」になります。ただし、これは意味をつなぐための学習上のイメージであり、すべての文を同じ日本語へ直訳する規則ではありません。
辞書には、人の後を行く、始めたことを続ける、物事の経過を注意して追うといった語義が載っています。そのため、seguirを見たら即座に「し続ける」と決めず、何を追っているのかまで読む必要があります。[Source](https://dle.rae.es/seguir)
特定の人を目的語にするときは、基本的にaを伴います。一方、指示や方法などの物事を目的語にする場合、同じ感覚でaを付けるわけではありません。まず「人を追うのか」「内容に従うのか」を分けるだけでも、読み違いを減らせます。
1-2. 動作・状態・未実現を、構文の違いで読み分ける
日本語では同じ「まだ」でも、スペイン語では後ろの形が違います。「まだ勉強している」は動作、「まだ開いている」は状態、「まだ受け取っていない」は非実現です。次の表では、訳語を暗記するよりも、右端の問いを自分に投げかけてください。
| 形 | 中心の意味 | 見分ける問い |
|---|---|---|
| seguir+現在分詞 | 動作・状況が続く | 何をし続けている? |
| seguir+形容詞 | 状態が変わらない | どんな状態のまま? |
| seguir+場所の表現 | 所在などが続く | 今もどこにいる? |
| seguir sin+不定詞 | していない状態が続く | 何がまだ実現していない? |
| seguir+名詞 | 対象を追う・手順に従う | 何をたどっている? |
| seguir a+人 | 人についていく・追う | 誰を追っている? |
形容詞の場合は主語との一致も必要です。女性単数の店を表す名詞なら女性単数、複数の子どもなら複数に合わせます。対して、現在分詞の語尾は主語の性・数では変えません。この区別は、第2章のabiertaと第6章のcocinandoで具体的に確認できます。
seguir sin+不定詞には、「やりたいのにできない」という気持ちが必ず含まれるわけではありません。今も知らない、利用していない、試していないという状態も表せます。日本語訳に勝手に「残念ながら」や「仕方なく」を足さず、気持ちは文脈から判断しましょう。
1-3. estar・continuar・llevarとは「何を伝えたいか」が違う
estar+現在分詞は、出来事を進行中のものとして提示します。seguir+現在分詞は、それが以前からあり、基準となる時点でも続くことを示します。違いは長さだけではなく、継続への注目です。「estarは一瞬、seguirは長期間」という二分法にはしないでください。
continuar+現在分詞も継続を表し、seguirと近い意味になります。llevar+期間+現在分詞では、どれだけ続けてきたかが中心です。
また、volver a+不定詞は再び行うこと、dejar de+不定詞は行うのをやめることを表し、単なる継続とは区別します。[Source](https://www.rae.es/gram%C3%A1tica/sintaxis/per%C3%ADfrasis-de-gerundio-iv-otras-per%C3%ADfrasis)
ここでいう「続く」は、食事も睡眠も取らずに同じ動作を行う意味に限りません。週末の練習や毎日の読書のように、以前からの習慣が今も保たれている場合にも使えます。何を一つの活動として捉えているかを意識すると、日常会話へ結びつけやすくなります。
確認:以前からの勉強が今も続く、と言いたい。中心にするのはestar・seguir・llevarのどれ?
継続そのものを伝えるならseguirです。勉強中の出来事として示すならestar、続けてきた期間を前面に出すならllevarという選び方ができます。日本語の「している」だけで決めないことが大切です。

2. 私生活では、習慣・天気・近況の「今も」を伝える
- ✔以前から知っている活動や状態について、今も同じか尋ねる。
- ✔動作の現在分詞と、状態を表す形容詞を区別する。
2-1. 勉強や趣味は「以前の活動とのつながり」を意識する
友人の勉強や趣味を尋ねるときは、seguir+現在分詞が使えます。相手が以前その活動をしていたという背景があるため、単に新しい趣味を尋ねる質問とは違います。久しぶりの会話では、以前の話題を受けて尋ねる表現として覚えると使いやすくなります。
今も独学でスペイン語を勉強しているの?使う場面:以前から独学していた友人への近況確認。注意点:siguesはtúの形です。初対面で学習歴が分からない相手には、継続を前提にしない質問も選べます。発音・ニュアンス:siguesは最初のsiを強く読みます。por tu cuentaまで含めると「独学で」という学び方を尋ねられます。
自分の文へ変えるときは、最初から文全体を作り直さなくてかまいません。楽器、読むもの、練習する曜日など、名詞や時間表現を一つだけ入れ替えます。その後で主語を変えると、「動作の内容」と「seguirの活用」を別々に確かめられます。
2-2. 天気・体調・住まいは、変化した部分も一緒に伝える
seguirで変わらなさを述べても、状態が完全に同一だと決まるわけではありません。病気が続いていても改善していることはあり、同じ場所に住んでいても生活の様子は変わります。「何が続き、何が変わったか」を分けると、近況報告が細かくなります。
一昨日から雨が降り続いている。使う場面:天候の経過を家族や友人に伝えるとき。注意点:天候のlloverは、ここでは三人称単数で扱います。雨粒や雨雲が多いからといってsiguenにはしません。発音・ニュアンス:lloviendoはvienを強く読みます。desde anteayerは、継続の始まりを具体化する部分です。
ここで比較したいのは、形容詞と現在分詞の役割です。E05とE07は現在分詞を使い、E06とE08は形容詞を使っています。ただし、住むことを「動作」と呼ぶか「状態」と呼ぶかだけで機械的に決めるのではなく、実際に選んだ語がどの形になっているかも確認してください。
2-3. 営業確認・未経験・人物のフォローは別の型になる
日常の短い会話でも、seguirの後ろは大きく変わります。店が開いているか、まだ食べていないか、人の発信を追っているかでは、組み立てが違うためです。日本語の「まだ」だけで構文を決めないことが、ここでの目標です。
そのカフェは、この時間もまだ開いている?使う場面:友人と行き先を相談するとき。注意点:abiertaは女性単数のcafeteríaに一致します。特定の店の営業時間を伝える例ではありません。発音・ニュアンス:cafeteríaのrí、abiertaのbierを意識します。a esta horaに、時間帯を確かめる目的が表れています。
確認:E09〜E12を「状態」「未経験」「人物」「動向」に分けてみよう
E09は状態、E10は未経験、E11は人物、E12は動向です。正解だけでなく、abierta・sin probar・a esa ilustradora・las tendenciasという後続要素を指さして確かめてください。
3. 仕事では、進捗・手順・継続依頼を区別する
- ✔作業が続いていることと、完了することは別に伝える。
- ✔sigue・siga・siguieraは、文中での役割を見て選ぶ。
3-1. 進捗報告には「何を続けているか」を添える
進捗報告では、seguirだけで済ませず、対象の作業を具体的にします。相手が知りたいのは、単に忙しいかどうかではなく、何が進行中で、何がまだ届いていないかだからです。継続の報告は、完了の約束ではないことも意識してください。
報告書を完成させる前に、引き続き数値を確認しています。使う場面:会議で担当作業の現状を報告するとき。注意点:数値確認中だと分かりますが、終了日時までは分かりません。未確認の期限を付け足さないでください。発音・ニュアンス:seguimosのguiとrevisandoのsanを意識します。antes de以下は、報告書を仕上げる前の工程だと示す部分です。
実務で使う前には、報告の相手が次に何を判断するのかを考えましょう。担当者を知りたいのか、予定を組みたいのか、追加の連絡が必要なのかによって、補う情報は変わります。seguirの文が正しくても、判断材料が足りなければ、続けて確認が必要になります。
3-2. 指示に従うときは、現在分詞を付けなくてもよい
「手順に従う」のseguirは、指示や方法を直接目的語として取ります。「続ける動詞だから」と考えて、無理に現在分詞を探す必要はありません。指示する文、実施状況を説明する文、助言する文を並べて、形の役割を確認しましょう。
安全上の指示に従ってください。使う場面:ustedで接する相手一人への案内。注意点:sigaはここでは命令形です。「丁寧な現在形」として覚えないでください。発音・ニュアンス:sigaはsi、seguridadはdadを強く読みます。por favorを添えても、指示であることは変わりません。
sigaを使えば、どんな依頼でも十分に配慮がある表現になるわけではありません。相手の負担、指示する権限、理由の説明も関係します。安全上の案内と、同僚へ追加作業を頼む場面を同じ調子で扱わないようにしましょう。
3-3. メールでは、相手への依頼と自分たちの方針を分ける
仕事のメールで大切なのは、誰が続けるのかを明確にすることです。相手へ作業をお願いしているのか、自分たちが対応を続けると述べているのかで、活用も文の組み立ても変わります。依頼と方針表明を分けると、文全体の目的が見えます。
引き続き更新内容をお送りいただけますと幸いです。使う場面:継続的な情報共有を相手へお願いするメール。注意点:siguieraは接続法過去ですが、この依頼全体が過去の出来事を述べているわけではありません。発音・ニュアンス:agradeceríaのrí、enviándonosのviánを意識します。enviándonosのnosは「私たちに」を示しています。
初心者の段階では、長い依頼文をすべて同時に覚えなくても大丈夫です。まずE22が「相手へのお願い」、E23が「自分たちの予定」と判断できることを目標にします。文の目的を理解してから、宛先に合う呼び方や作業名を整えていきましょう。
確認:E21〜E24のうち、主に相手へ継続を頼んでいるのはどれ?
E21とE22です。E23とE24は自分たちの今後の方針を述べています。動詞の語尾だけでなく、誰が行動することになるのかを確認してください。

4. 返答・聞き返しで会話の流れをつなぐ
- ✔seguirは、話の続きを促すことや理解の状態を伝えることにも使う。
- ✔省略された内容は、直前の会話から補う。
4-1. 「続きをどうぞ」と「話についていけない」を使い分ける
会話では、seguirが実際の移動を表しているとは限りません。相手の話を追うことも、一つの流れをたどる行為として表せます。相手に話す順番を渡したいのか、自分の理解が追いつかないのかを区別して使いましょう。
聞き返すときには、「分からない」と言うだけで会話を終えないことも大切です。別の言い方を頼む、もう少しゆっくり話してもらう、分からなくなった箇所を指すなど、次にしてほしいことを添えます。E26は、理解できない状態を伝えながら会話を続けるための一文です。
4-2. 何を続けるか分かっていれば、後ろを省略できる
直前の話題が共有されていれば、seguirの後ろを毎回繰り返さなくても意味が通じます。ただし、何を続けるかは文の外から補われています。省略は、共有された文脈があってこそ使いやすくなるものです。
省略を使うか迷ったら、相手が「何を?」と聞き返す可能性を考えてみましょう。複数の仕事や趣味の話が続いていたなら、内容を残す方が明確です。省略できることと、省略した方がよいことは同じではありません。
4-3. 「やめたい意思」と「分からない状態」を分ける
否定がある文では、何が否定されているかを確かめます。「続けたくない」は本人の意思、「理解できない状態が続く」は理解の現状です。日本語ではどちらも否定的に聞こえますが、相手へ伝える内容は大きく違います。
確認:E29から「言い争いはすでに終了した」と言い切れる?
言い切れません。述べているのは「続けたくない」という意思です。終了の事実と本人の希望を分けて読むことが、否定文を正確に理解する手がかりになります。
5. 発音は、uの読み方・強勢・まとまりの順に練習する
- ✔seguir・sigue・siguiendoのguでは、uを独立した母音として読まない。
- ✔速さよりも、強勢と意味の区切りを先に整える。
5-1. seguir・sigue・sigoでは、子音と母音の変化を分ける
seguirは「セグイール」とuを一音増やして読むのではなく、音節の目安をse-guirと捉えます。guのuは発音しません。gの音をe・iの前で表すための綴りであり、sigoのように後ろがoならgだけで同じ子音を示せます。[Source](https://www.rae.es/dpd/g)
音韻表記の目安はseguirが/seˈɡiɾ/、sigueが/ˈsiɡe/、sigoが/ˈsiɡo/です。これは細かな実現音をすべて記す表記ではありません。まず不要なuを足さないことと、強く読む音節を確かめてください。
手拍子でリズムに合わせています。使う場面:音楽やリズム練習について話すとき。注意点:seguirの目的語はel ritmoです。後ろに現在分詞がない用法も確認できます。発音・ニュアンス:Sigoはsi、ritmoはrit、palmasはpalを強く読む目安で練習します。実際に軽く手を動かすと、強勢の位置を確かめやすくなります。
カタカナは最初の補助にはなりますが、長音や母音の数をそのまま移すと元の音から離れます。「セギール」という書き方を見ても、日本語の長音と同じ長さで固定する必要はありません。音声を聞くときは、自分が増やしている母音がないかに絞って比較しましょう。
5-2. siguiendoは、uを読まずieのまとまりを意識する
siguiendoでは、guのuと、その後のieを分けて考えます。uは読まず、ieを含む部分が一つの音節を作るため、音節の目安はsi-guien-doです。ゆっくり読む場合も、すべての文字を独立した母音として並べないようにします。
新しいレシピに従って作っているところです。使う場面:料理中に、何をしているか答えるとき。注意点:ここはestar+siguiendoです。seguir自体が「レシピに従う」意味を持ち、その動作を進行中として述べています。発音・ニュアンス:siguiendoの目安は/siˈɡjendo/。guienを強く読み、unaの前で毎回大きく息を切らないようにします。
練習は、単語、意味のまとまり、文全体の順に進めます。初めにsiguiendoだけを確認し、次にsiguiendo una recetaを続け、最後に文全体を録音します。語をまたぐ母音のつながりは速さや話し方によって変わるため、必ず一つの音へ融合させようとする必要はありません。
この例は、綴りが分かった後に文法も確かめられる一文です。siguiendoがあるから「何かをし続けている」と即断せず、前のestoyと後ろのuna recetaまで見ます。発音練習と構文確認を切り離さないと、聞こえた音を意味へ結びつけやすくなります。
5-3. 疑問文は、何を確かめたいのかを決めて読む
質問の読み方は、文末を一律に上げるだけでは決まりません。単なる確認、驚き、予想との違いでは、同じ語順でも伝わる態度が変わります。まず意味を決め、その意味に合う自然な調子を探してください。
この時計は、まだ動く?使う場面:以前からある時計が今も機能するか尋ねるとき。注意点:sigueの直後で長く止まると、動詞のまとまりが分かりにくくなります。発音・ニュアンス:funcionandoはnan、relojはlojを強く読みます。古いのに動いている驚きを出すか、淡々と確認するかを先に決めます。
音読課題:E33を「普通の確認」と「驚き」の二通りで録音する
聞き直す項目は、強勢・不要な母音・意味の区切りの三つに絞ります。驚きを出そうとして単語そのものの強勢を移動させるのではなく、文全体の抑揚や強調の度合いを変えてみましょう。速く読めたかは、最後に確認します。
6. よくある誤用は、どこを直すか分けて考える
- ✔構文・人称・前置詞・代名詞を、一度にではなく順番に確認する。
- ✔文法上の誤りと、表現の重なりを同じ扱いにしない。
6-1. 動作の継続には現在分詞を使い、性・数では変えない
「し続ける」という意味では、seguir+現在分詞を基本にします。別の動詞で覚えたa+不定詞を、そのまま移さないでください。また、現在分詞は形容詞ではないため、主語が女性でも複数でも同じ形です。
継続の意味での「Sigo a preparar la cena.」や、現在分詞を女性複数にした「Mis hermanas siguen cocinandas.」は避けます。誤った形を反復練習するのではなく、直した後は正しい形だけを音読しましょう。
修正の手順は、「何を表したいか」を確認してから「その意味に合う形か」を見る順番です。継続を表したいと分かれば、次に現在分詞が置かれているかを探せます。主語との一致ばかりを先に探すと、構文そのものの取り違えを見落とすことがあります。
6-2. nosotrosの現在形と、人を追うときのaを確認する
seguirの母音変化は、すべての人称で同じではありません。直接法現在のnosotrosはseguimosです。規則を広げすぎないことが、不規則活用では大切になります。
E36は主語を見直す問題、E37は目的語を見直す問題です。どちらも「seguirを使う文」ですが、修正の根拠は違います。自分の文を確認するときも、主語、動詞の形、目的語の種類という順に、一項目ずつ点検すると整理できます。
6-3. 代名詞の位置と、todavíaの重なりは別々に判断する
再帰動詞を使うときは、代名詞の位置を確かめます。一方、todavía sigoは、継続を強める組み合わせとして使えるため、一律に削除する必要はありません。語順の誤りと、副詞が重なりすぎる問題を分けて扱いましょう。
「Todavía aún sigo…」のような重なりは、学習の基本文では整理した方が読みやすくなります。ただし、強調や言い直しを含む発話まで、すべて文法違反と決める必要はありません。誤りと、不要な重なりは区別してください。
確認:「代名詞の位置」「副詞の整理」「そのままでよい」を振り分ける
Sigo me levantandoは代名詞の位置を直します。Todavía aún sigoは、基本文では副詞を整理します。Todavía sigoは、そのまま使える組み合わせです。三つを同じ種類の間違いとして覚えないようにしましょう。

7. 旅行と公共施設では、往復会話で判断する
- ✔指示に従う、先へ進む、作業が続くという意味を場面から判断する。
- ✔教材の想定と実際の交通・施設案内を区別する。
7-1. 駅の工事を題材に、次の行動を相談する
交通会話では、seguirが「移動を続ける」にも「作業が続く」にも使われます。主語と後ろの形を追うと、同じ会話の中でも意味を整理できます。以下は参考原稿の駅工事の題材を組み直した学習用の会話で、実際の運行状況や工期を伝える案内ではありません。[Source](https://es.7match.biz/ala/7180/)
場面は、旅行者と同行者が目的地へ向かう途中で、予定していた駅に停車しないと知ったところです。特定の街の人々は工事が遅い、といった国民性の説明へ広げる必要はありません。会話内の事情と、現実の情報を分ける姿勢を保って読みましょう。
同行者・E40:No, no bajamos aquí; seguimos hasta la siguiente estación.
旅行者:¿Por qué no para el tren en la estación prevista?
同行者:Porque está en obras.
旅行者:¿No iban a terminar las obras el mes pasado?
同行者・E41:Sí, todavía siguen trabajando; calculo que tardarán por lo menos un mes más.
旅行者・E42:Entonces, ¿seguimos a pie desde allí?
同行者:Sí, pero primero comprobamos el camino en el mapa.
旅行者:宮殿へ行くには、ここで降りる?
同行者・E40:いや、ここでは降りないよ。次の駅まで行こう。
旅行者:なぜ予定していた駅に電車が止まらないの?
同行者:工事中だから。
旅行者:先月、工事が終わる予定じゃなかった?
同行者・E41:うん、まだ作業しているよ。少なくともあと一か月はかかると私は思う。
旅行者・E42:じゃあ、そこからは歩いて行く?
同行者:そうだね。ただ、まず地図で道を確認しよう。
- E40の使う場面:降りずに先へ進むと判断するとき。注意:siguiente estaciónは会話で示された順序上の次の駅です。発音・ニュアンス:seguimosのgui、estaciónのciónを意識し、hasta以下で進む範囲を示します。
- E41の使う場面:工事がまだ続いていると話すとき。注意:calculoは話者の見込みを示します。一か月という期間は教材の設定で、確定した工期ではありません。発音・ニュアンス:todavíaのvíとtrabajandoのjanを意識します。冒頭のSíは、前の問いにある「終わる予定だった」という内容を認めています。
- E42の使う場面:交通手段を変えて移動を続ける相談。注意:a pieは「徒歩で」というまとまりで、人を目的語にするaではありません。発音・ニュアンス:allíは最後を強く読み、歩き始める地点を指します。
次の駅を表す語は、単語だけでなく基準点と一緒に理解します。現在地を基準にしているのか、いま話題にした駅を基準にしているのかで、指す場所が変わることがあります。実際の移動では、聞き取った駅名、路線図、その場の案内を照らし合わせてください。
7-2. 指示に従う表現と、道路が続く表現を聞き分ける
案内を聞くときは、seguirの目的語があるかに注目します。指示に従うならinstruccionesなどが続き、道路の連続なら道路そのものが主語になります。自分たちが進路を保つ場合は、porで経路を示す形も使えます。
旅行者:De acuerdo. ¿Esta es la carretera del mapa?
案内係・E44:Sí. Esta carretera sigue hasta Toledo.
旅行者:¿Y nosotros vamos hasta allí?
案内係:No, el recorrido de hoy termina antes.
旅行者・E45:¿Podemos seguir por el mismo camino después del puente?
案内係:Sí, hasta el punto señalado en este plano.
旅行者:Entendido. Comprobaré el plano al llegar al puente.
案内係・E43:旅行中はガイドの指示に従ってください。
旅行者:分かりました。これは地図にある道ですか。
案内係・E44:はい。この道はトレドまで続いています。
旅行者:私たちもそこまで行くのですか。
案内係:いいえ、今日の経路はその手前で終わります。
旅行者・E45:橋の先も同じ道を進めますか。
案内係:はい、この図で示した地点までです。
旅行者:分かりました。橋に着いたら図を確認します。
- E43の使う場面:相手一人へ旅行中の行動を案内するとき。注意:sigaはustedへの命令形です。複数の参加者全員に向けるなら人称を見直します。発音・ニュアンス:instruccionesはccioのある音節を強く読み、las instrucciones del guíaをまとまりとして扱います。
- E44の使う場面:道路がどこまで続くか説明するとき。注意:特定の実在道路についての案内ではなく、地名を含む学習文です。発音・ニュアンス:carreteraのte、Toledoのleを意識します。主語は道路で、人が歩き続ける文ではありません。
- E45の使う場面:橋の先の経路を確かめるとき。注意:podemosの後ろなのでseguirは不定詞です。発音・ニュアンス:puenteのpuenを強く読み、después del puenteで確認したい区間を具体化します。
道がある場所まで続くことと、自分たちがそこまで行くことは別です。E44の説明だけで、行程全体や通行できる範囲まで分かったと考えないでください。実際の旅行では地図だけでなく、通行規制、案内表示、その場の係員の説明を確認する必要があります。
7-3. 窓口ではsiguienteが何を指すかを確かめる
窓口のsiguienteは、次の人や番号を示します。名詞が省略されていても、順番を待つ場面なら意味を補えます。ただし、呼ばれたからといって進む方向まで分かるわけではないため、必要なら経路も確かめましょう。
来館者・E48:Soy yo; ¿sigo por este pasillo?
案内係・E46:Sí. Puede seguir hasta la sala del fondo.
来館者:¿La puerta que está abierta?
案内係:Exactamente. Allí revisarán su reserva.
来館者:¿Tengo que enseñar el documento aquí?
案内係:No, en la sala.
来館者:Muchas gracias.
案内係・E47:次はどなたですか。
来館者・E48:私です。この廊下を進めばよいですか。
案内係・E46:はい。奥の部屋まで進んでいただけます。
来館者:扉が開いている部屋ですか。
案内係:そのとおりです。そちらで予約を確認します。
来館者:書類はここで見せる必要がありますか。
案内係:いいえ、部屋の中でお願いします。
来館者:ありがとうございます。
- E46の使う場面:来館者へ進む先を案内するとき。注意:puedeの後ろは不定詞seguirです。この施設の受付方法は教材上の設定です。発音・ニュアンス:fondoのfonを強く読み、「奥」の位置を示します。
- E47の使う場面:次の順番の人を確認するとき。注意:siguienteはここでは名詞を伴わず使われています。動詞の現在分詞ではありません。発音・ニュアンス:siguienteのguienを強く読みます。人を一人ずつ呼ぶ事務的な場面で使う質問です。
- E48の使う場面:自分の順番だと伝え、進路を確かめるとき。注意:sigoは自分を主語にした現在形で、案内係への命令形ではありません。発音・ニュアンス:pasilloのsiを強く読みます。前半と後半を軽く分けると、返事と質問が区別できます。
窓口では「¡Siguiente!」「¡El siguiente!」のような短い呼びかけもあります。簡潔で事務的な響きになることはありますが、その短さだけで失礼だと決める必要はありません。自分が案内する側なら、相手や場所に合う声の調子も考えて使います。
五問の確認クイズ:答えを見る前に選ぶ
- 直接法現在の「私たち」は? A:siguimos/B:seguimos/C:sigamos
- 動作の継続でseguirの後ろに置く基本形は? A:現在分詞/B:a+不定詞/C:過去分詞だけ
- していない状態の継続は? A:seguir para+不定詞/B:seguir de+不定詞/C:seguir sin+不定詞
- siguienteは? A:現在分詞/B:「次の」という形容詞/C:一人称単数現在形
- ustedへの肯定命令形は? A:sigues/B:seguid/C:siga
答えは、1:B、2:A、3:C、4:B、5:Cです。1と5は第8章の活用表、2と3は第1章の構文、4は第8章の品詞の違いへ戻って確認できます。点数よりも、迷ったときに何を確認すればよいかを覚えてください。
8. 活用とsiguienteを整理し、自分の表現へ置き換える
- ✔eからiへの変化は、時制・法・人称ごとに範囲が違う。
- ✔siguiendoは現在分詞、siguienteは「次の」を表す形容詞。
8-1. まず現在形六つ、その後に時制ごとの変化を覚える
最初に覚えたいのは、直接法現在の六つの形です。sigo・sigues・sigue・siguenでは語幹のeがiになりますが、nosotrosとvosotrosではeを保ちます。現在形の規則を他の時制へ丸ごと移さないことが重要です。
| 主語 | 直接法現在 | 強く読む音節の目安 |
|---|---|---|
| yo | sigo | si |
| tú | sigues | si |
| él/ella/usted | sigue | si |
| nosotros/nosotras | seguimos | gui |
| vosotros/vosotras | seguís | guís |
| ellos/ellas/ustedes | siguen | si |
次の表は、形をまとめて比べるためのものです。並び順はyo、tú、él/ella/usted、nosotros、vosotros、ellos/ellas/ustedesです。現在形で迷わなくなったら、過去の話に必要な行を一つずつ加えましょう。活用一覧でも、現在・点過去・接続法では変化の範囲が異なっています。[Source](https://verbojp.com/seguir/)
| 時制・法 | 六人称の形 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 点過去 | seguí, seguiste, siguió, seguimos, seguisteis, siguieron | e→iは三人称単数・複数 |
| 線過去 | seguía, seguías, seguía, seguíamos, seguíais, seguían | 語幹のeを保つ |
| 未来 | seguiré, seguirás, seguirá, seguiremos, seguiréis, seguirán | 不定詞seguirを土台にする |
| 条件法 | seguiría, seguirías, seguiría, seguiríamos, seguiríais, seguirían | 語幹を現在形のsigoから作らない |
| 接続法現在 | siga, sigas, siga, sigamos, sigáis, sigan | nosotros・vosotrosもiになる |
肯定命令は、túがsigue、ustedがsiga、vosotrosがseguid、ustedesがsiganです。否定命令は接続法現在の形を使い、túならno sigasになります。つまり、命令形でも一律に同じ母音変化を起こす、と覚えることはできません。
現在分詞はsiguiendo、過去分詞はseguidoです。接続法過去にはsiguieraとsiguieseの系列があります。初めはすべてを自由に使い分ける必要はなく、依頼文で見たsiguieraを「過去の事実と決めつけない形」として認識できれば、読解の助けになります。
地域によって、複数の相手への呼び方はvosotrosではなくustedesが基本になります。また、単数の相手にvosを使う用法もあり、その現在形はseguís、肯定命令はseguíです。第2章のseguísはvosotrosを想定しましたが、形だけで相手の人数を判断せず、会話の地域や文脈も見てください。
8-2. siguienteは形容詞、siguiendoは現在分詞として分ける
siguienteは「次の」「後の」を表す形容詞です。動詞seguirとの関係はありますが、動作の継続を作る現在分詞ではありません。名詞を示すsiguiente、動作に使うsiguiendoと分けると、似た綴りに引っ張られにくくなります。[Source](https://dle.rae.es/siguiente)
- el día siguiente:翌日。話題になっている日を基準に、その後の日を示します。
- la siguiente oportunidad:次の機会。男性名詞でも女性名詞でもsiguienteの形は同じです。
- las siguientes palabras:以下の語、次に示す言葉。palabrasを文脈なしに「文章」と限定しないようにします。
siguienteは男女で形が変わりませんが、複数ではsiguientesになります。la siguienteのように名詞が省略された場合は、駅、機会、項目など、何を受けているかを前の文から補います。形だけを見て「次の女性」と決めるのではなく、省略された名詞の性を考えてください。
próximoも「次の」と訳せます。学習上の目安として、発話時点から近い次を意識するのか、示された順序の後を意識するのかを考えると整理しやすくなります。ただし、実際には意味が重なる場面もあり、二つを絶対に交換できない語として覚える必要はありません。
例えば交通会話では、「今いる地点から見た次」と「いま話題にした駅の次」が同じ場所とは限りません。語の違いだけで推測を押し切らず、基準になっている駅や停留所を確かめましょう。言い換えられるか迷う場合は、前後の文ごと確認することが大切です。
8-3. 一文を選び、主語か内容を一つだけ変える
読んで理解した文を取り出せるようにするには、同じ文を眺め続けるより、状況から思い出す練習を組み込みます。最初は変更箇所を一つに絞ってください。主語と動作と時制を同時に変えると、どこで迷ったか分からなくなりやすいためです。
- E01〜E48から、使う相手と場面が思い浮かぶ文を一つ選ぶ。
- 主語、seguirの形、後ろの要素の三つに分ける。
- 主語か名詞を一つだけ、自分に合う内容へ変える。
- 和訳を隠し、場面だけを見て声に出す。
- 翌日、原文を見ずに同じ場面へ答えてみる。
主語を変えたら、seguirだけでなく形容詞も見直します。現在分詞ならそのままですが、状態を表す形容詞なら性・数が変わる場合があります。人を目的語にした文ではa、再帰動詞では代名詞も確認し、変更に伴って動く部分を探してください。
復習の順番は、使いたい一文、間違えた箇所、必要な活用の順で十分です。表を最初から全部書き直すより、「nosotrosで迷ったから現在形へ戻る」「siguienteと混ざったから品詞を確認する」と、戻り先を決めると目的がはっきりします。正確に言えるようになってから、少しずつ話す速さを調整しましょう。
置き換え課題:siguiendoとsiguiente、どちらを使う?
動詞の現在分詞が必要ならsiguiendo、名詞について「次の」と示すならsiguienteです。さらに、siguienteを選んだ場合は名詞が複数か確認します。綴りの印象ではなく、空欄に必要な役割から判断してください。
一人では相手への響きや発音の違いを判断しにくい場合は、会話相手に意図した意味が伝わるか確かめる方法もあります。練習を頼むときは、「この形は正しいですか」だけでなく、「友人への質問に聞こえますか」「仕事の依頼として強すぎませんか」と、確認したい点を具体的にしてください。

今日の一文を、使う場面と一緒に決める
- ✔seguirは一つの日本語へ固定せず、後ろの形と場面から読む。
- ✔使う相手・目的・状況を決め、一文だけ自分の言葉にする。
seguirの使い分けで最初に見るのは、後ろに何が来ているかです。現在分詞なら動作の継続、形容詞なら状態の継続、sin+不定詞ならしていない状態の継続へ目を向けます。人や指示を目的語に取る場合は、誰を追うのか、何に従うのかを確認します。
その後で、主語に合う活用、aの有無、形容詞の一致、代名詞の位置を点検します。一度にすべてを完璧にしようとするより、意味を決めてから形を整える方が、迷いの場所を見つけやすくなります。発音も、不要なuを足していないか、強勢が合っているか、意味のまとまりが保たれているかの順で確認できます。
次に友人と話すなら近況の文、職場なら進捗の文、旅行前なら道順の質問を一つ選びましょう。「誰に」「何を伝えるために」「どんな場面で」言うかまで決めると、一文が単なる暗記項目ではなく、会話で使う選択肢になります。最後に、自分が選んだ文を見ずに一度言ってから、下の質問で気になる点を確認してください。
よくある質問
- ✔似た表現は、時間の長さだけでなく話し手の関心から選ぶ。
- ✔活用・品詞・構文を別々に確かめ、必要な章へ戻る。
最後の確認では、意味の違いと形の違いを分けることを意識してください。答えを読んだ後、自分が選んだ一文にも同じ判断を当てはめてみましょう。
todavía sigoは、同じ意味を重ねた間違いですか?
間違いではありません。以前からの状態がなお続くことを強める組み合わせとして使えます。工事の会話にあるtodavía siguen trabajandoも、重複を理由に削除する必要はありません。一方、todavíaとaúnを特に意図なく重ねる場合は、基本文ではどちらか一つに整理すると読みやすくなります。第6章で両者を区別してください。

