スペイン語で学ぶ!本場パエリヤとスイーツの歴史とレシピ

    1. スペイン語で観光と文化

    ¡Hola todos!今回のテーマは、【スペインの料理】です。「スペイン料理」と聞けば、パエリアをを思いつく人も多いのでは?

    今回は、スペイン料理の中でも代表的な「パエリヤ」をご紹介します。パエリヤの起源 から種類まで、じっくりと見ていきましょう!

    スペイン語で学ぶ!本場パエリヤとスイーツの歴史とレシピ

    スペイン料理・パエリア

    David : ¿Cuál es tu comida española favorita?

    一番好きなスペイン料理はなに?

    Taro  : La paella, por supuesto.

    もちろんパエリヤさ。

    David : ¿De qué?

    何の?

    Taro  : ¿De qué? ¿Hay varios tipos de paella?

    何のって?パエリヤには種類があるの?

    パエリヤの歴史

    スペインの地面に生えるサフランの花。

    パエリヤとは、サフランを加えたお米と魚介や肉、野菜などの材料を混ぜ合わせて作る、日本でいうピラフのような料理です。

    今ではスペイン全土で食べられていますが、パエリヤが生まれたのは、スペイン南東部のバレンシア地方でした。

    9世紀頃にありあわせの材料と共にお米を炒めて作っていた料理が、パエリヤの起源と言われています。スペイン人ではなく、アラブ人たちが食べていたそうです。

    また、「パエリヤ」という名前は、”paella”がバレンシア語で「フライパン」を意味するということから来ています。

    パエリヤの種類

    代表的な3種類のパエリヤをご紹介します。

    よく食べられているのは ”Paella de Mariscos”、「シーフードのパエリヤ」。エビやイカ、ムール貝などをふんだんに使ったパエリヤで、海の幸が自然の旨みを出しています。

    Paella Valenciana”は「バレンシア風パエリヤ」で、魚介ではなく肉が中心のパエリヤです。

    鶏肉やウサギの肉、また豆が入っているのが特徴です。肉の風味がお米によく合う、パエリヤ発祥の地のパエリヤです。

    Paella Mixta”はその名の通り、「ミックス・パエリヤ」です。魚介や肉、野菜など様々な材料を入れたもので、具沢山に仕上がっています。

    こんなパエリヤも・・・

    木のテーブルの上にスペインのパスタとエビとワインのプレート。

    Fideua”というこちらのパエリヤ。お米の代わりに、 ”fideo”という細かい麺を使用したパエリヤです。カタルーニャ地方でよく食べられています。

    Arroz Negro”、直訳すると「黒い米」となりますが、その名の通りイカ墨を使用した真っ黒なパエリヤです。

    こちらもカタルーニャ地方が発祥のパエリヤで、アリオリ(ニンニクのマヨネーズソース)と共に食べられます。

    いかがでしたか?スペインを代表する料理パエリヤ、今やスペインだけでなく世界中で食べられていますね。日本のレストランでも食べられる機会が増えているのではないででしょうか。

    スペインを訪れた際には、是非とも様々な種類のパエリヤに挑戦してみてくださいね!実際のスペイン料理のレシピを見ながら、レシピで使われるさまざまなスペイン語の単語や表現を勉強し ていきましょう!

    今回は、スペインを代表する料理、大人気パエリヤのレシピをご紹介します。

    Receta de Paella sencilla お手軽パエリヤのレシピ

    Ingredientes 材料

    400 gr de arroz 米400g

    200 grs. rape limpio cortado en dados アンコウ200g(骨をとり、さいの目に切る)

    200 grs. gambas peladas 芝エビ200g(皮をむく)

    200 grs. almejas アサリ200g

    8 langostinos クルマエビ8本

    caldo de pescado 魚介スープ

    sal

    pereji  パセリ

    1 cebolla picada fina たまねぎ1個(みじん切りにする)

    1 zanahoria picada fina にんじん1本(みじん切りにする)

    1 pimiento verde picado fino ピーマン1個(みじん切りにする)

    1 tomate picado fino トマト1個(みじん切りにする)

    2 dientes de ajo picados fino にんにく2かけ(みじん切りにする)

    作り方

    アジア人の若い女性が、スペインの味を取り入れながらキッチンで料理を準備しています。

    ① En la paella (el recipiente para hacer el arroz), pochar o rehogar la verdura 5 minutos. Cuando este bien pochada, añadir el pescado, las gambas, y las almejas. Rehogar bien e incorporar el arroz.

    フライパンで、野菜を5分間軽く炒める。よく火が通ったら、魚、芝エビ、アサリを加える。よく炒めて、米を加える。

    ② Moverlo y agregar el caldo.

    かき混ぜて、魚介スープを加える。

    ③ Probar de sal y cuando empiece a hervir, poner encima los langostinos y dejar cocer 15 minutos a fuego suave hasta que este hecha.

    塩加減をみて、ふっとうし始めたら、上にクルマエビをのせて、火が通るまで15分間弱火で煮る。

    料理用語

    さいの目

    「さいの目に切る」は ”cortar en dados” といいます。スペイン語でも ”dado” は「さいころ」という意味なので、日本語と同じ表現ですね。

    また、「みじん切りにする」は動詞 ”picar” を使います。

    一片

    スペイン: 木製のテーブルの上にニンニク、ローズマリー、タイム。

    「にんにく1かけ」というときには ”diente” を使います。 ”diente” は、「歯」という意味で使われることが多い単語ですが、「かけら、一片」という意味もあります。

    炒める

    pochar” や ”rehogar” は、日本語にすると「軽く炒める」という意味になります。あわせて ”saltear” (強く炒める、ソテーにする)という意味も覚えておきましょう。

    加える

    ここでは “agregar” が使われています。同じ意味で ”añadir” もよく使われる単語です。

    弱火で

    a fuego suave(lento)” と言います。また、「強火で」は ”a fuego fuerte” 、「中火で」は ”a medio fuego ” という表現があります。

    アンダルシア・スペイン郷土料理

    ¡Hola todos!今回は、スペインの地方特有の料理を見てみたいと思います。世界的にも人気を博しているスペイングルメ、そ の土地の食材を生かした地方ごとの郷土料理も大人気です。

    では早速、アンダルシアから見て行きましょう!

    David : ¿Qué vas a hacer este domingo?

    今週の日曜日何するの?

    Taro  : ¿Este domingo? Nada especial.

    今週の日曜?特になにも。

    David : Entonces, ¿por qué no vienes a mi casa para comer?

    じゃあ、うちにお昼ご飯食べに来ない?

    Mi tía cocina muy bien. Sobre todo, su salmorejo es fantástico.

    おばさんは料理がすごく上手なんだ。特に、サルモレホが美味しくてね。

    Salmorejo「アンダルシアのスープ」

    こちらの「サルモレホ」、ご存知でしょうか?トマトをベースに使ったアンダルシアのスープです。

    トマトにパン、ニンニクや酢などを混ぜて作り、冷やして食べるのが一般的です。

    スペイン料理としてよく知られている ”Gazpacho”(ガスパチョ)によく似ていますが、サルモレホの方がパンが多く入っているため、とろみがあります。

    出来上がったサルモレホに、砕いたゆで卵をふりかけて食べることも。クリーム状で濃厚ですが、酢やトマトが入っているので、さっぱりとした味わいを楽しむことができます。夏にぴったりのスープです。

    Calçot「カルソッツ」

    日本ではなかなか手に入らないこちらの野菜、 ”Calçot(カタルーニャ語で「カルソッツ」)”。

    玉ネギの一種で、日本でいう長ネギに玉ネギが付いたような形をしています。冬の終わりから春の初めにかけてカタルーニャ地方でよく食べられる野菜です。

    スペインのロースト アスパラガス スティックをソースのボウルと白い皿に置きます。

    最も一般的な食べ方は、網で真っ黒になるまで焼いたカルソッツの外側を手でむき、そのまま中身を ”Romesco(ロメスコ)”というソースにつけて食べるというものです。

    トマトやパン、ナッツなどが入ったロメスコ・ソースの酸味が、しっかり焼きあがった甘みのあるカルソッツによく合い、やみつきになります。

    Pulpo a la gallega「ガリシア風タコ」

    ガリシア地方といえば、こちらの「ガリシア風タコ」。ガリシア語では、 ”Polbo á feira(ポルボ・ア・フェイラ)”と言います。

    塩とコショウをまな板の上に置いたスペインタコ。

    作り方はいたってシンプルです。タコを茹でて一口大にカットし、粉末のパプリカや塩、オリーブオイルなどをまぶすだけ。

    しかし、新鮮なシーフードが有名なガリシア地方、プリプリとしたタコの美味しさは格別です。タパスとして提供するバルが多いので、お酒と一緒に気軽につまむことができます。

    スペインの魅力と言えば…毎日食べても飽きない「スペイン料理」!久しぶりにスペインに戻ったユリカ。懐かしの地中海料理を満喫しているようです…

    スペイン料理

    早速会話をのぞいてみましょう!

    スペイン語会話

    María: ¿Cómo has pasado las vacaciones en Japón?

    日本でのバカンスはどうだった?

    Seguro que has comido mucha comida japonesa.

    日本食をたくさん食べたんでしょうね。

    Yurika: Al contrario. He echado de menos la comida de España.

    その逆よ。スペイン料理が恋しかったわ。

    Ahora estoy muy contenta de poder comer como los españoles.

    またスペインの食生活に戻れて、今はとっても満足。

    María: ¡Anda! Bueno, ¿qué has comido hoy?

    そうなの!じゃあ、今日は何を食べたの?

    Yurika: Para desayunar, unos churros con chocolate y una tostada con aceite de oliva.

    朝食にチュロスとホットチョコレート、あとオリーブオイルを塗ったトーストを食べたわ。

    Y ahora acabo de comer un bocadillo de jamón iberico para el almuerzo.

    それから今昼食に、イベリコ豚のボカディージョを食べたところよ。

    María: ¿Y qué vas a cenar?

    で、夕食は何を食べるつもり?

    Yurika: ¿Me haces una paella y una crema catalana de postre?

    パエリアと、デザートにクレマカタラナを作ってくれない?

    María: Pensaba hacer una tortilla. Estás disfrutando mucho con tanta comida española.

    トルティージャをつくるつもりだったのよ。スペイン料理をずいぶん楽しんでいるわけね。

    Yurika: Exacto. Y en verano tomaré mucha sangría y gazpacho.

    その通りよ。そして夏になったらサングリアとガスパチョをたくさん飲むわ。

    María: Vale. Ahora vamos a preparar la cena tomando un poco de vino de Rioja con queso.

    オーケー。じゃあ、リオハのワインとチーズをつまみながら、夕飯の用意をしましょうよ。

    Yurika: Estupendo. Ay… esto sí que es vida.

    最高だわ。ああ…これこそ理想の生活よ。

    おいしい

    スペイン料理を始め、地中海料理はユネスコの無形世界遺産にも登録されています。

    肥沃な土壌と豊かな海の恵みが彩る「カラフルな食卓」…そして伝統と技術を感じさせられる「ワイン」「チーズ」「ハム」…思い出しただけでも笑顔になれる、それがスペイン料理です。

    ちなみに「無形世界遺産」は「patrimonio cultural inmaterial de la humanidad」ですね。

    レシピのスペイン語・スイーツ編

    ¡Hola todos! みなさんこんにちは。今回も実際のスペイン語のレシピを読みながら、料理に使われる表現を学んでいきましょう。

    今回は、スペインの伝統的なケーキ ”Tarta de Santiago(タルタ・デ・サンティアゴ。アーモンドのケーキ)” のつくり方を見ていきます。

    Tarta de Santiago

    タルタ・デ・サンティアゴ

    Ingredientes 材料

    250 gramos de almendras crudas troceadas 生のアーモンド 250g(細かくする)

    250 gramos de azúcar 砂糖 250g

    5 huevos 卵5個

    peladura de limón レモンの皮

    1 cucharada de azúcar glas para espolvorear 粉砂糖 大さじ1杯(仕上げに振りかけるため)

    1 trozo de mantequilla sin sal para esparcir en el molde 無塩バター1片(型に塗るため)

    1/2 cucharada de canela en polvo パウダーシナモン 大さじ2分の1杯

    Puedes usar varias especias para aromatizar la tarta, como brandy, canela, etc. 香料として、ブランデーやシナモンなど、さまざまな香辛料が使えます。

    molde redondo desmontable de 22 cm de radio y una cruz de Santiago de papel 22センチの丸型のケーキ型(取り外し可能なもの)と、サンティアゴの十字架形に切った紙

    作り方

    スペインのキッチンで材料を混ぜる白いエプロンを着た女性。

    ①Precalentar el horno a 175º C

    オーブンを175º Cに予熱する。

    ②En un recipiente, poner el azúcar, las almendras desmenuzadas, la canela y la peladura de limón u otra esencia. Mezcla bien los ingredientes con un tenedor.

    入れ物に砂糖、細かくしたアーモンド、シナモン、レモンの皮もしくはその他の香辛料を入れる。フォークでよく混ぜ合わせる。

    ③Añade los huevos y mezcla bien todo con una cuchara o espátula de goma, pero no los batas, sólo asegúrate de que todos los ingredientes están mezclados

    卵を加えて、スプーンやゴムべらでよく混ぜる。強くかき混ぜるのではなく、材料が互いに混ぜ合わさる程度でよい。

    ④Esparce la mantequilla por el molde y vierte la mezcla en él.

    型にバターを塗り、生地を流し込む。

    ⑤Pon el molde en el horno a 170ºC durante 50 minutos hasta que la superficie esté tostada y dorada

    表面に焼け色がつくまで、170℃で50分間焼く。

    ⑥Cuando el pastel esté hecho, retirar del horno y dejarlo cocinarse antes de de retirar el molde

    十分に焼けたら、オーブンから出して、型を取るまでそのままおいておく。

    ⑦Cuando el pastel esté frío, pon la cruz de papel sobre la parte superior de la tarta y espolvorea azúcar glas usando un tamiz

    熱がとれたら、ケーキの表面に十字架形の紙をおき、ふるいを使って粉砂糖をふりかける。

    ⑧Retira la plantilla con cuidado para no verter nada de azúcar del papel a la tarta. ¡A disfrutar!

    砂糖がこぼれないように気をつけながら型をとって、できあがり。

    料理用語

    大さじ

    「大さじ」は、スペイン語で ”cucharada” といいます。「大さじ2杯」といいたいときには、複数形にして ”dos cucharadas” にしましょう。

    ちなみに、「小さじ」は ”cucharilla” 、「ひとつまみ」は ”una pizca” といいます。

    粉砂糖

    スペイン 木製のテーブルの上の金属製のストレーナーに入った粉砂糖。

    「粉砂糖」は ”azúcar en polvo” 、 ”azúcar pulverizada” など、さまざまな言い方があります。

    あわせて ”azúcar moreno(黒砂糖)” や ”azúcar en cubos(角砂糖)” などの表現を覚えておくといいですね。

    混ぜる

    上のレシピにて使われている “mezclar” は、日本語で「混ぜ合わせる」といったことばに当たります。

    それに対して ”batir” は「(強く)かき混ぜる」という意味があり、微妙なちがいがあります。

    ちなみに、「泡だて器」はスペイン語で ”batidor” といい、「(電子の)ミキサー」は、女性名詞になって ”batidora” といいます。

    予熱する

    レシピでは “precalentar” という表現が使われています。

    「温める」はスペイン語で ”calentar” といいますが、「前」という意味がある接頭辞 ”pre” をつけることで、「前に温める=予熱」になります。

    オーブン

    スペイン語では ”horno” 。ちなみに、「電子レンジ」は ”microondas(単複同形)” といいます。

    日本ではレンジとオーブンが一緒になっているものが増えていますが、スペインでは、別々という家庭が多いようです。

    終わりに

    いかがでしたか?実際のレシピを見ると、ネイティブが使う表現がたくさん出てくるので、生きているスペイン語を学ぶことができます。

    インターネットで料理のビデオを見てみるのも、おすすめの勉強方法です。

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