「〜だから」「実は〜」という理由や事情を表す接続詞「es que」。「porque」と意味は似ていますが、違いがわかりますか?
会話を繋ぐ時や言い訳をする際にとても便利な接続詞です。使い方をしっかり覚えておきましょう!
スペイン語の接続詞「es que」の使い方
会話
Laura:¡Siento llegar tarde! Es que había un atasco tremendo.
遅れてごめんなさい!道がすごく渋滞していたものだから。
Diego:No pasa nada, no te preocupes. Venga, ¿quieres comer algo? Dicen que las tartas de esta cafetería están riquísimas.
大丈夫、気にしないで。さぁ、何か食べる?ここの店のケーキ、美味しいって評判なんだって。
Laura:Pues, yo voy a tomar solo un café. La verdad es que estoy a dieta.
あー、私はコーヒーだけにしておく。実は今、ダイエット中なの。
Diego:¡Pero, si no lo necesitas! ¿Por qué quieres adelgazar?
そんな必要ないのに!なんでそれ以上痩せたいの?
Laura:Es que el próximo fin de semana voy a la boda de una amiga, y quiero adelgazar un poco para que me quede bien el vestido.
だって、来週友達の結婚式があるから。ドレスを着るためにはもうちょっと痩せないと。
Diego:Entiendo. Bueno, entonces mañana imposible…
そうなんだ。じゃあ、明日も無理かなぁ・・・。
Laura:¿Qué pasa mañana?
え?明日何かあるの?
Diego:Nada, es que viene a visitarme una amiga japonesa que es pastelera y,
いや、日本人の友達が遊びに来る予定なんだけど。彼女、和菓子作りのプロでね。
como me ha dicho que mañana va a traer dulces japoneses hechos por ella, pensaba invitarte a ti también.
明日、手作りの和菓子を持ってきてくれるって言っていたからキミも誘おうと思ってたんだよ。
Laura:¡Me encantan los dulces japoneses! ¡Me apunto!
私、和菓子大好き!行く行く!
Diego:¿Y la dieta?
ダイエットはいいの?
Laura:¡Ja, ja! Por unos dulces japoneses no va a pasar nada. Pasado mañana salgo a correr y quemo esas calorías.
はは、和菓子は大丈夫。その分、明後日マラソンして消費するから。
ここに注目!
この会話の中で4ヶ所「es que」が使われています。
「Es que había un atasco tremendo. 」は、渋滞だったから遅刻した、という説明をしている一文です。このように、言い訳をするような場面で「es que」が用いられます。
また、「それは◯◯だからです」「何が起こったかというと◯◯なのです」という補足の意味でも「es que」を使います。時には「lo que pasa es que」と表現されることもあり、口語ではこの「lo que pasa」が省略されていることも。
さらに、「実は◯◯なのです」という強調を込めたニュアンスでは「La verdad es que」という言い方をします。
「por que」が、なぜ?という疑問に答える接続詞であるのに対し「es que」は状況を説明するための接続詞。一般の日常会話では「por que」よりも「es que」のほうがややカジュアルな表現として使われています。
es que を使った例文
Creo que voy a suspender el examen de hoy. La verdad es que no he estudiado nada.
今日のテストは不合格になると思います。実を言うと、全然勉強していなかったのです。
Esta noche no quiero salir. Es que estoy muy cansado.
とても疲れているから今晩は出かけたくない。
Prefiero ir en tren. Es que no me gusta el avión.
飛行機は苦手なので、どちらかというと電車で移動したい。
おわりに
実は、子供たちはよく「es que」を使います。それは「だって〜」「〜だから」という言い訳をよくするから。
大人になっても言い訳ばかりしているのはよくないですが、状況を説明するためには「es que」は必要です。文頭に加えるだけで表現力がアップするので、時と場合に合わせて活用してみてください。