スペイン人たちの結婚観とステータス

  1. スペイン語で観光と文化

結婚に対する考え方は国によってそれぞれ異なるものです。

スペインでは、既婚か未婚かということはそれほど重要視されていません。

さて今回は、婚姻ステータスに関わるスペイン語と、スペインの事情についてご紹介します!

スペイン人たちの結婚観とステータス

会話

Takeshi:Ayer conocí a la mujer de Miguel.

昨日、ミゲルの奥さんに会ったよ。

Laura:¡Ah, Silvia! La novia de Miguel.

ああ、シルビアのことね。ミゲルの彼女。

Takeshi:¡Ah, no es su mujer! Como me dijeron que iban a tener un hijo dentro de dos meses…

奥さんじゃないんだ。2ヶ月後には子供が産まれるって聞いたから、てっきり…。

Laura:En España hay muchas parejas que tienen hijos, pero no están casadas.

子供を持つペアでも結婚していない人たちはスペインには多いわよ。

Takeshi:¿Y no hay ningún problema?

それでも特に問題はないの?

Laura:Si los dos están de acuerdo en que lo mejor es formar una pareja sin casarse, no hay problema.

お互いがパートナーという形をベストだと思っていれば、それでいいんじゃないのかな。

No se piensa que haya que casarse ni que sea algo malo para el niño.

結婚しなければいけない、とか、子供がかわいそうということはないわ。

Takeshi:En Japón se suele tener prisa por casarse. Es una forma diferente de pensar, ¿verdad?

日本では結婚を急ぐ傾向があるけど、考え方が違うんだね。

Laura:Sí. En Japón hay mucha gente que se casa solo unos meses después de casarse, ¿verdad? ¡Es increíble!

日本では出会って数ヶ月で結婚することもあるんでしょ?信じらせない!

スペインのリビングルームで抱き合う男女。

ここに注目!

no están casadas

estar + 動詞casarの過去分詞>で、「結婚している」という状態を表します。

この会話文の場合は、muchas parejas(多くのペア)が主語になっているので、están casadasと複数形に人称変化しています。

スペインのパートナー事情

スペインでは子供がいる46%のペアが結婚をしていないと言われています。結婚という形を選ばないパートナー関係は、社会的に尊重されている生き方の1つ。

pareja de hecho(パレハ・デ・エチョ)という、いわゆる事実婚(内縁関係)を認める制度があり、申請をすれば結婚とほぼ同様の権利が与えられます。

例えばビザの申請でも、条件を満たしたパートナー関係であれば結婚をしていなくても滞在が許可されます。

スペインの国旗の前に立つスペインの新郎新婦。

結婚に関するスペイン語

  • 既婚 estar casado / casada
  • 未婚 estar soltero / soltera
  • 事実婚 ser pareja de hecho
  • 未亡人 ser viudo / viuda
  • 離婚する estar divorciado / divorciada

おわりに

スペインでは、夫婦のように仲良く連れ添っている2人が実は結婚していない、という場合がよくあること。既婚か未婚かということを聞いたり探ったりすることもありません。

「早く結婚したい!」と思っている人からすると、 スペイン人たちの意識の違いに戸惑うかもしれませんね。

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