旅行に行くとどうしても頭を悩ませてしまうのが、お土産ですよね。どこにでもあるものより、何かご当地オリジナルなものを!と思いますが、選ぶのはそう簡単ではありません。
今日はラテンアメリカの特産物を見ていきましょう。
ラテンアメリカの宝物:伝統と味わい深い特産品を探る
目次
スペイン語会話
Eri: Es una belleza estas blusas, ¿ cómo se llama esa ropa tipica?
ここのブラウス本当に美しいわね。この伝統的な服、なんて言うの?
Zaira: Se llama guipil. Exactamente digo, es muy diferente que blusa.
ウィピルっていうの。正確に言うとブラウスとはだいぶ違うんだ。
Eri: ¿De verdad? ¿Cuál es la diferencia?
そうなの?何が違うの?
Zaira: Las blusas son más sencillas que los guipiles. Es que normalmente el guipil tiene bordado a mano.
ブラウスはウィピルよりだいぶシンプルなの。ウィピルの刺繍は普通全部手作業だからね。
Eri: Es increible que todo hace a mano. Me imagino que lleva mucho tiempo.
全部手作業なんてすごいね。すごく時間かかりそう。
Zaira: He escuchado que bordando un dia entero, lleva como 15 días.
丸一日働いて、15日くらいかかるって聞いたことあるよ。
Eri: Con razón es muy bello. Vale la pena tener uno pensando en lo que conlleva.
だからこんなに美しいんだ。どれだけ手がかかってるかを考えると、一つ買う価値はありそうね。
グアテマラの刺繍・織物
グアテマラの女性の伝統的な服はウィピルとコルテです。
ウィピルとは、一枚の織りものの首と腕の部分に刺繍が施されているもので、コルテは大判の織物で巻きスカートのように使います。ファハというベルトを巻いて出来上がりです。
ウィピルとコルテは地域によってデザインが全く違い、見ただけでどこの出身かが分かるほどです。
刺繍は普通手作業なため、大まかなデザインは同じでも一枚一枚微妙に違ってきます。色使いがとても鮮やかなものもあり、お気に入りの世界でたった一つのウィピルを見つけることができます。
服の他にも織物(機織り機のようなもので織った布)もたくさんあり、これもすべてオリジナルなので、テーブルクロスや壁掛け、ランチョンマットなどにお気に入りのデザインを選ぶことができます。
最近ではカバンやブーツの一部にも取り入れられていて、斬新なデザインは一際目を引きます。
外国人観光客にもとても人気なグアテマラの織物。観光地に行くと、実際に織っている様子を目にすることもできます。
伝統衣装なんて着れないと思うかもしれませんが、例えばウィピルはジーンズとも合わせやすく、多くの人がウィピルをファッションの一部として取り入れています。是非皆さんもいかがですか?
お土産探しの時に考えるのは、渡す相手の趣味趣向ですよね。今日は、お酒好きのお友達に是非気に入ってもらえるラテンアメリカのお土産を見ていきましょう。
スペイン語会話
Yuta: Estoy buscando unos recuerdos para llevar a japón. ¿Tiene alguna idea?
日本へのお土産を何か探しているんだけど、なにかアイデアある?
Raul: Hay muchas cosas, pero ¿qué les gusta a tus amigos?
沢山あるけど、君の友達の好きなものは何だい?
Yuta: Bueno, siempre nos juntmos para tomar.
そうだな、いつも集まって酒を飲むのが好きだけど。
Raul: Si es asi, ya está. Has escuchado de tequila de México, ¿verdad?
もしそうならもう決まりだ!メキシコのテキーラのことは聞いたことあるだろ?
Yuta: Claro que si, es muy famoso.
もちろん!すごく有名だよ。
Raul: Hay unas botellas pequñas que están hechas para recuerdos. Seria bueno que llevaras esas.
お土産用に作られた小さいボトルがあるんだ。それをお土産にしたらいいと思うよ。
メキシコのテキーラ
メキシコのテキーラのことは皆さんどこかで聞いたことがあると思いますが、実は地名なんです。メキシコのハリスコ州のテキーラで生産されるので、テキーラという名称がつきました。
では、テキーラが何から造られているか知っていますか?サボテンという一説もありますが、正確には竜舌蘭という植物からできています。
純性のテキーラは、アガベ(竜舌蘭のスペイン語)からできていて”アガベ100パーセント純正テキーラ”と書かれています。
この植物はハリスコ州周辺でしか生育していないこと、蒸留の規定を満たしていないといけないことから、テキーラはメキシコの特産品と言えます。
最近は観光客用に小さいボトルの3本、5本セットなども売られていて、お土産には最適です。
テキーラの美味しい飲み方
テキーラはそのまま飲んでとってもおいしい飲み物です。人によって好みはそれぞれですが、一番有名な飲み方は塩をグラスの縁につけて、レモンやライム汁を入れるものです。
また、グレープフルーツジュースやソーダと混ぜて飲んでも楽しめます。自分なりにお気に入りの飲み方を見つけてみるのもいいかもしれません。
テキーラはアルコールが強いのでちょっと苦手というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、本場のメキシコには様々な種類があり、飲み方も様々です。
何よりメキシコの特産物なので、お酒好きの友達へのお土産にはピッタリです。
グアテマラの土産
その国の特産物を知っていると、お土産選びに役立ちますよね。数多くある特産物の中で、今日はグアテマラ旅行のお土産に役立つ情報を見てみましょう。
Daigo: Estoy sorprendido de que haya tanta variedad de café.
こんなに沢山の種類のコーヒーがあるなんてびっくりだよ。
Carlos: Lo que se vende aquí no es nada en comparación con todo lo que existe.
全種類のコーヒーの数に比べたら、ここにあるのはほんの一部だよ。
Daigo: ¿De verdad? Y ¿cuál de todo es mas rico?
本当に?!それで、どれが一番おいしいの?
Carlos: No podria decirte porque es dependiendo del gusto de uno. Tienes que ver bien la etiqueta que dice el lugar de origen.
その人の好み次第だから一概には言えないね。どこで収穫されたものなのか、ついている札をよく見るといいよ。
Daigo: ¿De qué depende el sabor?
味は何によって変わってくるの?
Carlos: He escuchado que influye mucho la altura.
標高が大きく影響してるって聞いたことがあるよ。
Daigo: Es interesante. Voy a preguntar a la muchacha que está allá.
興味深いね。あそこにいる店員さんにちょっと聞いてみるよ。
多種多様なコーヒー
日本のコーヒー豆のお店にも「ガテマラブレンド」などのグアテマラの豆が売られています。
しかしそれらのコーヒー豆は、日本人の好みに合わせてブレンドされているので、グアテマラのそれぞれの地方で採れる豆そのものの味ではありません。
一般的にグアテマラの北の方(ウェウェテナンゴやコバン)の豆は酸味があると言われており、これには標高が関係してきます。
マイルドな味わいを楽しみたければ、アンティグアやアティトランなどで作られているものが最適です。
コーヒー販売のコーナーでは試飲ができるところがほとんどなので、自分の舌で味を確かめて選べます。
お土産に最適なのはなぜ?
なんといってもお手軽な値段が理由の一つに挙げられます。日本では100グラム単位で売られていて、いい種類の豆になると1000円以上はしますよね。
グアテマラでは1リブラ(450グアムほど)単位で売られており、相場は350円ほどです。もちろん種類によって値段は違ってきますが、日本よりだいぶお手頃な価格で本格的なコーヒーが楽しめます。
またコーヒー農園も多くあるので、実際に収穫の体験をできたり、生豆を手に入れることができたりします。
最近では、お土産用に100グラム単位の様々な地方のコーヒーがセットになって売られていて、バラエティーを楽しみたい人には最適です。
アカテナンゴというところで収穫されるコーヒー豆は、あのスターバックスが仕入れているそうです。
本格的な味をお手頃な値段で楽しめるという意味で、グアテマラのコーヒー豆は喜ばれるお土産の一つです。
何にでも好奇心旺盛なラテンアメリカの文化
事故や事件があると野次馬が集まってくるということがありますよね。日本ではあまりいいことに思われませんが、ラテンアメリカでは当たり前なんです。
今回はそんな文化を見てみましょう。
Miho: ¿Escuchaste la bulla de anoche?
昨夜の騒ぎ聞こえた?
Paola: Si, era tanto que me despertó. Como no me dejaba dormir, fui a ver qué estaba pasando.
もちろん、うるさくて目が覚めちゃった。どうせ寝れなかったから何かと思って見に行ったの。
Miho: Y ¿qué era entonces?
それで、何だったの?
Paola: Hubo un incendio. Pero no fue tan grave. De hecho, pudieron apagar pronto el fuego. No hubo ningun herido.
ちょっとした火事だったけどそうひどくはなかったみたい。すぐに消火できたみたいよ。けが人もいなかったみたいだし。
Miho: Que bueno que no fue tan grave. ¿Habia mucha gente, verdad?
ひどくなくてよかった。いっぱい人がいたでしょ?
Paola: Habia tanta gente que no lograba ver.
人だかりで見えなかったくらいよ。
Miho: La gente es tan curiosa que aparece en todos lados.
好奇心旺盛な人はどこにでもいるものよね。
Paola: Yo también soy una de estas personas.
私もその一人だけどね。
好奇心旺盛なラテンアメリカ人
ちょっとした騒ぎや事件事故が近くであると、とにかく人だかりができるのがラテンアメリカです。
スペイン語で直接野次馬を意味する言葉はありませんが、使える動詞としては meterse~(首を突っ込む)があります。例えば、
Mis padres se meten mucho en nuestro matrimonio.
うちの両親は夫婦の問題に首を突っ込んでくる
特にグアテマラでは shute という単語があるくらいです。
Juan es muy shute, quiere saber de todo.
フアンは何でも知りたがりだ
夜の交通事故の現場に人だかりができて、大型トレーラーが気づかずに大勢をはねてしまうなどの事件も起こっています。
好奇心旺盛なのは悪いことではありませんが、安全とプライバシーには十分に気を付けないといけませんね。
ラテンアメリカの砂糖文化と糖尿病事情
糖尿病と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?現代病の一つで、治療にはインスリン注射などが思いつくかもしれません。
ラテンアメリカでびっくりするほど頻繁に耳にするのがこの糖尿病。今回はその背景をのぞいてみましょう。
Mary : ¿Cómo te ha ido con la comida de aquí?
ここの食事はどう?もう慣れた?
Makiko : Me gusta bastante la mayoria de comida, pero hal algo que se me ha hecho difícil.
食事はどれも美味しいわ。でも一つだけ問題があるのよね。
Mary : ¿Cuál es?
何?
Makiko : Es el asunto de azúcar.
砂糖のことなの。
Mary : No entiendo mucho, explícame.
どういうことか説明して。
Makiko : Por ejemplo, el almuerzo siempre viene acompañado con fresco que lleva azúcar.
例えばランチにはいつも砂糖入りのジュースが付いてくるでしょ。
Cuando pido café, muchas veces ya tiene azúcar.
コーヒーを頼むと既に砂糖が入ってることが多いし。
Mary : Es cierto. Es que somos azucareros.
言われてみるとそうね。私たちは砂糖たっぷりとるから。
Makiko : A mi me gustan los pasteles pero siento demasiado dulce los de aquí y empalaga mucho.
私普段はケーキ好きなんだけど、ここのケーキは甘すぎて喉を通らなくなるの。
Mary : Si nosotros probaramos los pasteles que ustedes acostumbran comer, quizá no sentiriamos el sabor.
もし私たちがあなたたちの食べ慣れてるケーキを食べたら味を感じないかもしれないわね。
Makiko : Puede ser. Ya aprendí que tengo que preguntar antes de pedir algo para asegurar que no eche azúcar.
その可能性はあるわ。注文する前に砂糖を入れないでってお願いすることを学んだわ。
何にでも砂糖が入っている文化
大半の人が甘いもの大好物というラテンアメリカでは、ランチにも甘いジュースや炭酸飲料、コーヒーにも最初から砂糖と、とにかく砂糖の消費量が多いんです。
そのせいか、糖尿病が持病という人がとても多いです。友人や周りの人に聞いてみると、必ず家族や親戚に一人は糖尿病もちがいるというほど。食生活に大きく起因しているようです。
日本人は緑茶(té verde)が好きということで緑茶を頂くこともありますが、そこに砂糖が入ってくることも。事前の確認を怠ると、”甘い”緑茶を飲む羽目になるかもしれません。
その土地の人と同じものを食べ同じ生活をするのが現地に慣れる一番の方法です。でも身体のつくりはそれぞれ違うので、健康管理は大切。砂糖の量には十分に注意しましょう。
ラテンアメリカのヨーグルト容器の使い方
最近はエコ思考で容器の再利用やリサイクルが主流になってきています。
そんなエコ思考とは別に、ラテンアメリカではヨーグルトの容器の再利用がよく行われます。どういうことなのか見てみましょう。
Omar: ¿Qué me puedes contar de las cosas que te sorprendieron al principio cuando viniste aquí?
最初にここに来た時にびっくりしたことって何だったか聞かせてよ。
Taka: Hay muchas cosas, pero tengo algunas que aún no supero.
いっぱいあるんだけど、未だに納得いかないことがあるんだよね。
Omar: A ver cuéntame.
なに?
Taka: Te recuerdas que los primeros meses me hospedé con una familia, ¿te recuerdas?
最初の数か月はホストファミリーのところにいったって話したよね?
Omar: Claro que sí.
もちろん覚えてるさ。
Taka: Aunque la señora de la casa siempre me preparaba comida, me decía que podía agarrar lo que quería de su refrigeradora, así que a veces iba a ver qué había allí.
そこのお母さんがいつもご飯を作ってくれてたんだけど、冷蔵庫のものも自由に食べていいよって言ってくれてたから何があるかたまに開けてたんだ。
Un día que abrí la refrigeradora, me puse tan feliz porque habla muchos recipientes de yogurt. Cuando agarré uno para comer, no era yogurt.
ある日冷蔵庫を開けたらヨーグルトの容器がたくさんあって、ヨーグルト好きの僕にはたまらなく幸せだったんだ。いざ食べようと思って開けてみたら、ヨーグルトじゃなくて。
Omar: ¿Adivino qué era? Frijoles.
中身が何だったか当てようか?フリホーレスだろ?
Taka: Exacto. Luego estuve revisando otros recipientes, pero ninguno era yogurt.
その通り。ほかの容器も見てみたんだけど、ヨーグルトは一つもなかったんだ。
Omar: Ya me imagino tu casa de decepción.
君のショッキングな顔が想像できるよ。
Taka: Ahora entiendo que muchos usan recipientes de yogurt para guardar comida, pero aun no entiendo por qué los usan teniendo otros recipientes para eso.
最近になってようやくヨーグルトの容器は食べ物の保存に使われるんだってわかったんだけど、なんでほかのそれ用の容器があるのにあえてヨーグルトの容器なのか、未だに理解できないんだ。
Omar: Es un gran misterio para muchos, creo que es “tradición”.
それはほとんどの人にとって謎だと思うよ。“伝統”とでも呼ぼうか。
ヨーグルトの容器の使い道
ラテンアメリカのスーパーではカップのほかに1キロの容器でヨーグルトが売られています。
食べ終わるとその容器は捨てられることなく、フリホーレスやサルサなどラテンアメリカの台所に欠かせない食べ物の保存容器として使われます。
冷蔵庫を開けるとヨーグルトの容器でいっぱい!という光景はよく目にしますが、中身が本当にヨーグルトである確率はかなり低いんです。
おわりに
ラテンアメリカのスーパー以外でヨーグルトの容器を見たときは、まずヨーグルトではないと疑ってください。何が出てくるかちょっと楽しみですね。